とりあえずの、ファームウェア概要である
最近の機器の場合は、商品なり制作物の仕様の大半が、搭載されるファームウェアによって実現される
そして開発費用のかなりの部分がファームウェア開発費となっていると思う
ファームウェアの開発規模も昔に比較すると巨大なものとなっており、その生産性と品質の向上にトップエンジニアが日夜努力をしている
この直読型周波数カウンタについては、自分が自分のために開発しているファームウェアである
従って、自由に仕様が決められるのであり、ファームウェア検査も自分自信が行う甘々の検査である
で、前置きはともかく本題に入ろう
最初に動作モードは以下の3点である
1.通常計測モード
a.電源を投入するとこのモードとなる
b.入力信号の周波数を計測し、選択されたバンドメモリのオフセット周波数と計測周波数を演算して表示をする
c.バンドメモリの0-7で8メモリである
<バンドメモリ0はオフセット周波数は0Hzで、計測周波数がそのまま表示される>
写真は、10MHzを入力
・バンドメモリ7番の オフセット周波数は-455KHz
・表示周波数は 10MHz – 0.455MHz = 9.555MHz
2.較正モード
a.Funcボタンを押しながら電源を投入するとこのモードとなる
b.バンドメモリのオフセット周波数は演算されない
c.計測した周波数を選択したバンドメモリにオフセット周波数として登録できる
d.電源OFFで解除
写真は、10MHzを入力
・バンドメモリ7番の オフセット周波数は-455KHz だがオフセット演算はしない
・表示周波数は 10MHz
・ここでFuncボタンを押すと、バンドメモリ7番に表示している周波数がメモリされる
3.オフセット修正モード
a.Modeボタンを押しながら電源を投入するとこのモードとなる
b.通常計測モードと同等であるが、FuncボタンとModeボタンでオフセット周波数を5Hz単位で加減出来る
c.電源OFFで解除
*古い無線機や受信機では第一局発の水晶発振周波数がズレている事が多いのでこのモードで調整を行う想定である
写真は、10MHzを入力
・バンドメモリ7番の オフセット周波数は-455KHz
・表示周波数は 10MHz – 0.455MHz = 9.555MHz
・ここでFunc/Modeボタンで、バンドメモリに記録されているオフセット周波数を5Hzステップで修正出来る
実際にファームウェアを実装してみると、4Kwordでのプログラミングは厳しいのである
コードの共通化や、コードの見直しを行い4Kwrodに押し込める(なんか大昔を思い出してしまうのである)
今風のエレガントなコードからかけ離れてしまったコードが残念である 自分の非力さを改めて思い知ったのであった
直読型周波数カウンタの制作 活用編1へ続く