MPLABX で ソースファイル が変更出来ない?

久しぶりに、PICのソースファイルを弄ったのであるが
ソースファイルを変更して、アセンブルをした所エラーメッセージが出て上手くいかなかったのである
そのエラーメッセージも ‘ファイルが書込出来ません’で致命的である

えっ! と思って、フォルダやファイルのプロパティを調べてみたが、特に変な所は無さげである

1時間以上、色々とやってみた所、原因が判明したのであった

結論は、プロジェクト作成時の最後の’Encoding’にShift_JISの設定をしていなかったためである 今回はJIS-X0201に設定しており、そのためソースファイルの漢字部分で、誤動作していたみたいである

mplabx_projct_1

<デフォルトはISO-8859-1 >

MPLABx_project_2

<Shift_JIS を選択するのが正しい >

普段、MPMABXの環境に親しんでいれば造作の無いことであるが、私みたいなサンデープログラマだとそこに気付くまで時間がかかってしまうのである

ALL_IN_ONEの統合開発環境であるMPLABXは、機能が多く特にマルチウインドウのデバック環境は素晴らしいのであるが
機能てんこ盛りで、設定のバスが覚えきれないのである
私の頭が悪いだけであるが….

もっと真面目に、MPLABXと付き合いなさいとの啓示であろうか
けど、プログラミング以外に覚えるお作法が多過な気がするのは私だけであろう
まだまだ努力が必要みたいである

MPLABXでのPICKIT3書き込み電圧の設定

MPLABXとPICKIT3を使って、チップにプログラムを書き込むする時に必要な設定である。

PICKIT3ISCPを使ってプログラムを書き込む

その際に書き込むPICへの電圧は、ターゲット基板から供給されることが、デフォルトでの設定値となっている

変換アダプタを使った場合は電源供給が無いため、書き込み電圧をPICKIT3から供給する様に、設定しないと書き込みが出来ない

そのための設定は以下の通りである

1.FILE-Project Propertiesを選択する (以下のイメージ)

mplabx_1

2.左の項目でPICKIT3を選択し、右のOption categories:でPowerを選択 (以下のイメージ)

mplabx_2

3.Power taget circit form PICkit3のボタンを選択し、OKを押す (以下のイメージ)

mplabx_3

これらの設定で、PICKIT3と変換アダプタの組み合わせで、書き込みが出来る様になる

これは、ターゲット基板の電圧でPICKIT3を壊さないためのプロテクトであるが、この設定を行うために、結構な時間を消費したのも事実ではある

 

 

PICのソフトウェア開発環境

PICのソフトウェア開発環境は、Microchip社から無料で提供されている
MPLABXを使用するのが一般的かと思う

MPLABX
この開発環境は、エディターからアセンブラ・リンカ・シュミレータ(デバッガ)を含んだ統合環境である。
特に、素晴らしいと感じるのはPICのシュミレータである
このシュミレータは、PIC自体が無くても、PICのプラグラムを走らせる事が出来る
PICの動作については、このシュミレータで検証する事ができる
また、このシュミレータはC言語やアセンプラで使用している、変数や各ラベルに対応しているので、デバッグも効率的であり、各IOピンの状態も画面でウォッチ出来る
只、開発環境自体の機能が豊富であるがゆえに、慣れるまで操作には戸惑う事があるかも知れない
これについては’習うより慣れろ’で操作を覚えるしかない

更にPICKIT3を使う事で、PIC自体へのプログラム書込と、回路に組み込んだ状態でのデバッグが可能となる
(回路に組み込んだ状態での、プログラム書込とデバッグについては、ISCPと呼ばれる回路での仕組みが必要)
PICKITについては数千円で入手出来るし、文献や情報も沢山あるので、PICでプログラミングを検討している方は入手すべきアイテムである

何らかのシステムに組込んで使用する、マイクロコントローラではデバッグが特に肝となる
場合によっては、回路そのものの動作チェックまで、マイクロコントローラでプログラムする可能性もある
目的のソフトを作成する前に、システムで使用する各要素のデバッグを完了させないと、少しコードサイズが大きくなって来ると、混乱してしまう事もある

マイクロコントローラを選定する要素としてデバッグの効率性は重要なポイントである
それなり投資が出来る人(会社)は、ICE(in-circuit emulator)の利用やメーカサポートが重要であるが
少額で、評価や開発を行いたい人には、MPLABXは魅力的である