5球スーパーに外部局発を注入してみた

いつもの五球スーパー、三菱 5P-220である

今更であるが、5球スーパーは色々と弄っていると楽しい

今回は、試しに外部から局部発振信号を注入してみた

外部OSC

<☓部分を外して、12BE6の第一グリッドに外部発信器を接続>

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<実際に外部発信器を接続した所>

この手の2バンドラジオの場合は、短波帯の選局がシビアである

チューニングは周波数カウンタで局部発振の周波数を読むことで解るようになるが、スプレッドバリコンが無いとやっぱり選局はシビアである

今回は、SGから局部発振信号を注入してみたが、当然のことながら選局はSGの周波数解像度となるので選局は非常に簡単となる

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<SGから10.455MHz 0dBmを注入>

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<局部発振周波数より455KHz低い周波数を受信>

外部から局部発振信号を入れると、ラジオの選局はアンテナ信号の同調となり、この同調は結構ブロードであることも実感出来る

高周波増幅が付いた高級ラジオの場合は、高周波増幅段に同調回路が入るので不要信号はスッパリと切れるが、通常の5球スーパーラジオだと目的外の信号を減衰し切れない、従って、イメージ信号を受信も、このイタズラでよく理解出来る

しかし、安定度が高く周波数が明確な信号を外部入力することで、短波ラジオとしての性能は一気に高まる

時間に余裕があれば、ジャンクのVFOを探して7MHz帯の受信機としてグレードアップとかの妄想をしてしまう

 

そうすると、SSB受信のBFOとかも妄想の対象となってくる

古いラジオだが、単純な感度は現在の受信機と比較して大きく劣らない

只、短波帯で使うには局部発振の安定度と、選局のシビアさが課題と思う

50年以上前の5球スーパーラジオであるが、ラジオは結構奥深いと今更ながら思ってしまう

 

注)トランスレスの5球スーパーラジオを弄る場合は感電にご注意下さい

 

5球スーパーラジオで周波数カウンタを使ってみる

件の5球スーパー周波数カウンタを付けてみた

周波数を測定する信号は、局部発振信号である

このラジオも混合管に12BE6に使用しているので、12BE6のカソードから局部発振信号を取り出してみた

周波数カウンタとの間の配線容量もあるので、10pFのセラコンを直列にして配線容量の影響を少しでも減らす

接続箇所は12BE6の2番ピンである

局発取出し

 

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<12BE6のカソードに仮付してみる>

取り敢えずは、仮付して動作の確認してみたが問題無し

熱収縮チューブを被せて絶縁を施して、シャシをケースに組み込む

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<局発の信号の取出し>

このラジオは調整済みであるが、周波数カウンタを取り付けることで放送周波数と局部発振周波数の差を確認出来る

当然のことながら、Δfは455KHzで問題無しである

中波帯は520KHz~1550KHzの選局範囲、短波帯は3.750MHz~11.150MHzを確認

これまた当然であるがSSGで調整した範囲と同じである

 

周波数カウンタを使用して、中波帯を受信してみる

確かにデジタルの数字を合わせるだけで、選局出来るのは便利ではある

しかしカウンタなしでも通常の放送受信であれば、違和感はない

普通のラジオ放送ほ楽しむのであれば、周波数カウンタの必要性は感じない

 

短波帯を試してみた

短波帯の受信をする場合、周波数範囲が広いので周波数カウンタの威力は絶大である

放送波の周波数に周波数カウンタの数値を合わせるだけで選局が出来る

今時の受信機では当たり前のことであるが、50年前の5球スーパーラジオでこれが出来るのは凄いことである

しっかりしたアンテナさえあれば、短波放送受信は問題ない

7.195MHzのA3交信は問題無く受信出来る (但し19時以降は近接放送が混信する)

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<5球スーパーラジオと周波数カウンタ>

但し、通信型受信機とは異なり、そのままではアマチュア無線の受信機として厳しい、以下の対応が必要であろう

  1. 選局は減速比が低いので、スプレットダイアルが必須
  2. 局発周波数の安定度が低いので、定電圧回路等の対策が必要
  3. SSB、SW受信のためにBFOの増設

まだまだ、このラジオで遊べそうである

トランスレス5球スーパーラジオを使ってみる

三菱電機の5P-220トランスレス5球スーパーラジオである

製造年は1959年位であろうか? 受信は、中波放送と短波放送(3.8MHz~12MHz)の2バンドで、外部入力端子付きとなっている

一応、一通り使える状態に整備したので、インプレッションを書いてみた

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<クリスタルピックアップを接続出来る外部入力端子>

 

まずは、中波受信である

このラジオはアンテナ端子に、アンテナを接続する必要がある

2-3メータ位のヒニール線で、東京近郊であれば十分に受信出来る

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<アンテナとアース端子は線が出ているだけだったので、RCAジャックとした>

なお、当然と言えば当然であるが、殆どのトランジタラジオにはバーアンテナが内蔵されているので、中波受信については外部アンテナの接続必要は無い

 

受信感度は必要十分である

局発調整で、選局指針の位置を合わせてあるが、東京のNHK第一放送594KHzは、このラジオだと600KHz位の位置となる

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<594KHzの受信位置>

発振コイルの調整機構が無いタイプなのであるが、まあ十分である。 高い周波数の位置は、トリマーで合わせられる

只、調整後の受信周波数範囲は520KHz~1560KHzとなった、1620KHzまで受信範囲に調整すると、指針が表示と合わなくなるので、一旦はこの位置としてある

 

音質は綺麗な中域ベースの音であり、低音と高音のブーストはされていない自然な音であろうか 当然モノラルであるが、2スピーカで十分な音量である

派手さは無いが長く聞いていて疲れない音質である

 

なお、近くにインバータ式の蛍光灯やスイッチング電源があると、ノイズが入りやすい

これは仕方が無いので、ラジオからノイズ発生源ほ離すしかない

 

短波受信も、アンテナを接続すれば十分な感度である

実際の受信範囲は3.75MHz~11.5MHzである

中波と同様で12MHzまで受信範囲に調整すると、指針が表示と合わなくなるので、一旦はこの位置としてある

安定度も、短波放送受信であれば全く問題はない

7.195MHzのAMでの交信も十分に受信が出来る

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<7.195MHzの受信位置>

但し、短波帯の選局は実用上厳しいと思う

受信周波数が直読出来ないので、この手のラジオを使い込むのであれば、周波数カウンタ等で受信周波数の直読しないと何処に選局しているか、解らなくなる

なお、短波で本格的に使うのであれば、スプレット選局とBFO等の改造を加えれば使い勝手は良くなると思うが、そこまでやるかが微妙である

 

50年以上前のモノなのに現代のラジオと遜色無く使える、50年前のトランスレス5球スーパー恐るべしである

只、部品は50年以上の年月が過ぎているので安全性には使用者の配慮が必要であろう

 

5球スーパ受信機 トラッキング調整

前回で、選局機構のOHを行ったので滑りが無く、選局が出来る様になった
基本的な動作は正常なので、調整を行うことでこのラシオも十分実用になると思われる

最初にIFTの調整を行う

2個あるIFTを455KHzに同調を合わせる作業で、455KHzのAM変調を出せるSSG等があれば簡単な作業である
今回は、SSGとラジオのアンテナ端子を100PFのコンデンサで接続して、455KHzを入力した
(本来であれば、局発を停止させて混合管の出力に、入力するのが正しいのかも知れない)

音声出力が大きい点にIFTを調整して終了
今回は殆どIFTのズレは無かった

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<奥が第一IFT、調整は手前の第二IFTから行う>

次に局発の発振周波数の調整を行う

スーパーヘテロダインの受信機の場合は必ず必要な調整で、この調整がズレているとダイアル表示と受信信号とのズレが生じる

中波ラジオの場合は、受信周波数に455KHzを足した周波数で発振する様に調整する、又ダイアル端の受信周波数が525KHz~1600KHzの範囲になる様に調整を行う

一般に低い周波数調整は発振コイルのコア、高い周波数は局発バリコンの調整トリマで調整をする

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<局発調整は局発バリコンのパデングコンデンサがポイント>

今回の三菱5P-220は発振コイルにコア調整は無いので、発振コイルの調整は難しい(コイルの巻き直しとなる)が、この頃の5球スーパは発振コイルの調整機構は無いらしい

実際にこの三菱5P-220のダイアル端の低い周波数は530KHzとなっており、問題は無い。高い周波数調整は、トリマコンデンサで調整する、三菱5P-220は中波と短波の2バンドラジオなので、各バンド毎に調整が必要となる

中波の調整トリマはシャーシに付いている、C21と記載されているパディングコンデンサで行い、短波帯はバリコンに付いているパディングコンデンサで調整なのであるが、このラジオは短波帯を最初に調整する必要がある

短波帯の受信帯域は3.8MHz~12MHzがスペックである

実測値は3.65MHz~11.4MHzで調整を行った、この調整値で大体ダイアル表示値と受信周波数が一致する

中波についての、実測値は520KHz~1550KHzで調整を行った、この調整値で大体ダイアル表示値と受信周波数が一致する

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<左からC4,C3,C21>

最後にトラッキング調整を行う

三菱5P-220は同調コイルに調整機構が無いので短波帯C3、中波帯はC4で行う

最初に短波帯から3.8MHzと12MHzをSSGで入力し最大感度にC3を調整する作業を数回行う
次に中波530MHzと1600MHzをSSGで入力し最大感度にC4を調整する作業を数回行う

調整を行って受信をしてみると、現代のラジオと比較しても遜色はない
短波帯でも十分な感度である

強いて上げると、アンテナは外部アンテナのみなのでバーアンテナ内蔵機の気軽さはない
しかし、数メートルのビニール線で十分な感度となり、十分実用となる
短波帯も数メートルのビニール線でラジオ日経は聴けるが、短波帯を聴くためには外部アンテナが必要であり、それは現代のラジオでも同じである

ちなみに、真空管構成は以下の通り
局発混合 12BE6
中間波増幅 12BA6
検波低周波増幅 12AV6
電力増幅 30A5
整流 35W4

5球スーパー受信機 糸掛けダイアルのオーバホール

入手したトランスレス式、5球スーパーラジオであるが
選局ツマミを回しても、空回りして選局が出来ないのであった

ここは直さないと、ラジオとして体を成さない
(1波受信のみとする手もあるが、折角の2バンドラジオがもったいのである)
シャシを取り外すして選局シャフトを回してみるのだが、シャフトの糸が空回りしている
全体の回転抵抗が高くなっているのであろうか

まずは、選局ダイアイルの糸掛けの現状を写真に撮る
糸掛けについては図もあるのだが、デジカメで撮るのが安全一番と思う

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<分解する前に撮った、糸掛けの写真>

バリコンの取付けが、何とハリガネで捩って止めてある
従ってバリコンの位置がグラグラとなっている、これではダイアルは正常に動作しない
又、バリコン取付けのインシュレーターが経年劣化で、ボロボロになっている

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<ハリガネで留めてあった、バリコン>    <経年変化でボロボロのインシュレータ>

あまり気が進まないが、糸掛けダイアルを分解することにした
先ずはバリコンを取り外して、ベアリングを清掃してグリスアップする
バリコンのインシュレーターに発泡ゴムを代用として取り付けた

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<発泡ゴムをインシュレータとして取り付けたバリコン>
ダイアル糸をアルコールで油分を取る、本来であればダイアル糸は新品交換したい所であるが、今回は清掃で対処した
更に選局シャフトの根本とプーリ等の根本を軽くグリスアップする
絶対に糸とシャフトの糸が巻かれる部分に油分が付着しない様にする

後は、糸掛けである
慣れない自分は、この作業に1時間以上掛かってしまった
糸の交差の上下関係まで、写真に撮っていなかったので、結局試行錯誤で張っては戻しを繰り返してしまったのであった
ダイアルの糸掛け後に、バリコンの動作がスムースに動作するか、引っ掛かり等を何度も確認する

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<OH後の糸掛けダイアル この後は単一調整を行う>

空回りも無く、スムースに選局出来る様になったので、一段落である

5球スーパーラジオ入手

オークションを眺めていたら、誰も入札していない5球スーパーラジオを発見
状況は、電源は入り、何らかの音はする 部品取り用にどうぞ とのことであった

メーカは三菱電機 MWとSWの2バンドで、外部入力付きである
当時多かった、トランスレス式の5球スーパである
短波帯は3.8MHz~12MHzであり、今更ながら5球スーパーの実力を確かめてみたいとの気持ちもある

この手のラジオは、その昔よく道端に捨ててあったラジオだった記憶があり、悪ガキだった私はその真空管を手榴弾と言いながら壁に投げつけて遊んだものてある
(今考えると恐れ多いコトである)

小学生の時に、近所から頂いた5球スーパーでBCLの真似事をしたコトがあるが、北京放送と平壌放送位しか受信出来なかった記憶がある

取り敢えず、入札してみるコトにしてみた
上限は2千円としたが
結局1500円で落札し送料が1700円でトータル3200円となった…

うーむ大変微妙な金額である

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<届いた 5球スーパ 三菱 5P220>

届いたモノは、オークションの説明通りであった、状況は下記の通り
・電源を入れると、スピーカからハム音はする、従って球のヒータは全球通電している
・バンド切替のスイッチは固着しており切替が出来ない 到着時は外部入力となっていた
・チューニングのツマミが滑って、チューニングが出来ない
・ラジオのアンテナ端子が取り外されている

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<5P220 の裏面>

まずは、現況確認で以下の確認をしてみた
・バンド切替のスイッチの軸部分への極少量の給油(CRC-556)でバンド切替のスイッチは復活
・SGで信号を出力して、アンテナコイル付近で結合すると受信は出来た
・チューニング機構はOHが必要であるが、NHK近辺に合わせてアンテナを結合させると受信は出来た

基本機能は生きている5球スーパーラジオであった
この後は、シャシを外して手を加えて行きたい

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<5P220のシャシ>

外部発振入力とBFOを付けて受信機風にして遊ぶか、バンドスプレッドを取付けて当時の高級機風で遊ぶか、リビングラジオにするか等々を考えるととても楽しい
暫くは色々と遊べそうである

QEX No18

久しぶりにQEX誌を購入した
知らない方もいらっしゃるが、CQ誌の技術情報別冊と言う位置付けであろうか?

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<QEX誌 No18>

ざっと見たら結構興味深い記事が掲載されていた
「JARDアマチュア局保証業務を徹底解説」の記事に、旧スプリアス機器の実態調査を開始の記事が掲載されている
その中に、参考情報としてJARDのWebについて紹介されている
詳細はこれからであろうが、保証制度を活用したより簡便な方法の追加 についてはウォッチをして行きたい

更に興味が湧いた記事は’5GHzATV通信’であった
市販品のTV送信機を流用してのATV活用であるが、具体的な免許申請等の参考資料もあり楽しそうである
もっとも、実験してみるのに費用が少なくて済むのが良いと思う
さすがは量産効果である

後、JA0BZC局の7MHzハイシング変調の送信機の製作記事である
以前にCQ誌に掲載された’飛5号受信機’とペアで使う送信機を想定して製作されたモノである

電源トランスや変調チョークそして送信管・変調管等の大型部品をあのスペースに収める技術は、おいそれとは真似は出来ない さすが猛者である矢花氏である
しかし、ハイシング変調なので変調トランスは変調チョークとなり、再現性は高そうである
適当な部品が入手出来れば、自分もチャレンジしてみたい

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<JA0BZC局の送信機製作記事>

QEX誌は久しぶりの購入であったが、興味深い記事が掲載されている 私も良く査読していきたい

1980年代の精密技術の結晶

今回も無線機以外のネタである
私が1980年代に憧れた機械の一つに銀塩カメラがあった
現代においては、デジタルカメラに移行して殆ど銀塩カメラを使う事は無くなった
しかし当時は銀塩一眼レフが多く販売されており、銀塩一眼レフもオートフォーカス化のされ始めた頃であった

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このCANON NewF-1は、AE制御がマイクロコンピュータ制御であり、シャッターは基本電子制御である
(電池切れの時は機械式で1/90でシャッターを切れる)

素晴らしいのは、ファインダーであった
このファインダーは当時オプションとして、多数のスクリーンが販売されておりマットスクリーンとの組合せで使っていた
ピントの山が解りやすく、とても感激したものであった

また基本はメカニカルカメラであり、その精密感は持っているだけでも幸せな気持ちになれる
レンズは古くからのマニュアルフォーカスレンズのFDレンズラインである
FDレンズラインも精密感が高く、私の能力からすると超オーバスペックであるFD50mm/1.2L,FD85mm/1.2L,FD24-35/3.5SSCをメイン使用していたのであった

これらのレンズは、単に欲しかっただけであり、その使いこなしは出来なかったと思う
けれど、超オーバスペックなレンズを欲しくさせる、魅力とマーケティングがその時代の牽引力になっていた思う

無線機であれカメラであれ欲しいモノは欲しかった、魅力がある製品が沢山あった良き時代であった

PICクラブの情報交換会に出席

先日、PICのオーソリティ後閑氏が主催している、PICクラブの情報交換会に出席してきた
USのMicroChip社からの情報が色々と聞くことが出来て、非常に有意義な会である

今回は主催の後閑氏から、クラウドを使ったIoTシステムの試作例の紹介があった
3ヶ月に一度の情報交換会であるが、MicroChip社の動向や情報を色々と教えて頂けるので非常に勉強になる

その他メンバーによる作品紹介があって、会員の方々のユニークな作品を拝見させて頂ける
作者がプレゼンするため、開発の苦労話が聞けて、これもためになる

今回は数人の方が、プリント基板を頒布してくれたので、有り難く頂いて来たのであった
素晴らしいのは、ご自分でハターン設計を行いCADデータを作成し、ガーバーデータを基板屋さんに出していることである
そうすることで、基板作成の費用を下げることが可能になるのであるが、皆様素晴らし過ぎます

私は、アートワークはやって貰った基板しか作ったことが無いので、ご自分で回路からアートワークを起こせる人は本当に凄いと思う

ましてや、マイクロコントローラに載せるソフトウェアまで作っているのだから恐れ入るのである

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<実装密度の高い基板まで、ご自分でアートワーク設計されているのが凄い>

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<こちらはメロディータイマ ファームは別途ダウンロード可能 完成度は高い>

私も精進に励みたいと思う

 

 

古い資料その2 広告編

前回の1969年発行の‘SSBハンドブック’ の今回はメジャーな広告を拾ってみた
1969年なので、私はまだ物心の付いた位の小児であった

なので、私はその頃のアマチュア無線なぞ知るよしもなかった
居間に置いてあった真空管式の白黒テレビで’おかあさんといっしょ’を観てた頃である

さて古い広告であるが、最初はTS-510とTX(JR)-310の広告である

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<TS-510と310ラインの広告 >

年次統計データによると当時の大卒初任給が34,100円との事の事なので、TS-510Xの価格は78,000円で初任給の2倍以上である
現在の価格にすると、40万円位となろうか
やっぱり、当時は高級品で垂涎のマシンであったと思う
TX(JR)-599のセバレート機は、送受信機セットで154,300円であり、大卒初任給換算で現在価格で90万位である
現在のTS-990と並ぶ超高級機である

次にFT-400Sであるが価格は89,000円となっており、大卒初任給換算で現在価格で50万位であろうか
流石に’趣味の王様’と言われるだけあって高価な商品であった

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<FT-400Sの広告>

この‘SSBハンドブック’ の記事の中で、世界著名SSB機紹介の記事がありコリンズやドレークがハリクラ等が紹介されている
当時は舶来物の高級品であったであろう、この高級機達はそれこそ夢のマシンだったのであろう

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<掲載記事 世界著名SSB機紹介>

これらモノが中古ではあるが、現実的な価格で入手出来る現在はとてもありがたい事とおもう

手持ちのビンテージマシンはこれからも大切に使い続けたい