ステップアッテネータ

高周波信号で色々と遊んでいると必ずと言ってよい程、必要になって来るのがアッテネータだと思う
回路上では抵抗器の組み合わせで3dBアッテネータとか6dBアッテネータなどは、インピーダンス整合に何気に使ってしまうのであるが、
ステップアッテネータは0dBm等の基準信号に対して正確に電力を減衰させるために使用する
Sメータの較正等には便利である

例えば40dBμV(EMF)の信号は30MHz以下では,S9のレベルであるが、この信号に6×8=48dBのアッテネータを入れた信号がS1の基準値となる

ステップアッテネータがあれば、基準信号に対して減衰量が制御が出来るので、用途は幅広い

IMGP6191

<1dB~112dBまでのステップアッテネータ 0.1W>

IMGP6192

<ケースの中>

便利なステップアッテネータであるが、気を付けるポイントが3点ある

・定格電力量を絶対に超えないこと <中の抵抗が焼き切れる>

・-60dB位になるとケーブル等々からの漏れ電波があるので、高減衰の場合はその確度に気を付けること

・周波数帯域を超えると減衰量が変化するので、規定の帯域無いで使用する

またQRPの運用にも応用出来る、以前にハンディ機にパワーアッテネータと、このステップアッテネータを使用して、0.1mWで交信した事もあった <余分なパワーを熱として放出するので決してエコではないが…>

是非、実験室に一個は揃えたい便利グッズである