高周波信号で色々と遊んでいると必ずと言ってよい程、必要になって来るのがアッテネータだと思う
回路上では抵抗器の組み合わせで3dBアッテネータとか6dBアッテネータなどは、インピーダンス整合に何気に使ってしまうのであるが、
ステップアッテネータは0dBm等の基準信号に対して正確に電力を減衰させるために使用する
Sメータの較正等には便利である
例えば40dBμV(EMF)の信号は30MHz以下では,S9のレベルであるが、この信号に6×8=48dBのアッテネータを入れた信号がS1の基準値となる
ステップアッテネータがあれば、基準信号に対して減衰量が制御が出来るので、用途は幅広い
<1dB~112dBまでのステップアッテネータ 0.1W>
<ケースの中>
便利なステップアッテネータであるが、気を付けるポイントが3点ある
・定格電力量を絶対に超えないこと <中の抵抗が焼き切れる>
・-60dB位になるとケーブル等々からの漏れ電波があるので、高減衰の場合はその確度に気を付けること
・周波数帯域を超えると減衰量が変化するので、規定の帯域無いで使用する
またQRPの運用にも応用出来る、以前にハンディ機にパワーアッテネータと、このステップアッテネータを使用して、0.1mWで交信した事もあった <余分なパワーを熱として放出するので決してエコではないが…>
是非、実験室に一個は揃えたい便利グッズである