MPLABX で ソースファイル が変更出来ない?

久しぶりに、PICのソースファイルを弄ったのであるが
ソースファイルを変更して、アセンブルをした所エラーメッセージが出て上手くいかなかったのである
そのエラーメッセージも ‘ファイルが書込出来ません’で致命的である

えっ! と思って、フォルダやファイルのプロパティを調べてみたが、特に変な所は無さげである

1時間以上、色々とやってみた所、原因が判明したのであった

結論は、プロジェクト作成時の最後の’Encoding’にShift_JISの設定をしていなかったためである 今回はJIS-X0201に設定しており、そのためソースファイルの漢字部分で、誤動作していたみたいである

mplabx_projct_1

<デフォルトはISO-8859-1 >

MPLABx_project_2

<Shift_JIS を選択するのが正しい >

普段、MPMABXの環境に親しんでいれば造作の無いことであるが、私みたいなサンデープログラマだとそこに気付くまで時間がかかってしまうのである

ALL_IN_ONEの統合開発環境であるMPLABXは、機能が多く特にマルチウインドウのデバック環境は素晴らしいのであるが
機能てんこ盛りで、設定のバスが覚えきれないのである
私の頭が悪いだけであるが….

もっと真面目に、MPLABXと付き合いなさいとの啓示であろうか
けど、プログラミング以外に覚えるお作法が多過な気がするのは私だけであろう
まだまだ努力が必要みたいである

TS-700無印のディスクリミネータ

先日TS-700GⅡのFM復調の不調のため、TS-700無印からFM検波コイル(ディスクリミネータ)を移植したのであった
TS-700無印はセンタメータ機能が無いので、セラミックのディスクリミネータの移植を考えていたのである

IMGP6164

<ディスクリミネータ(T1,T2)を外したTS-700無印のFM IF UNIT>

TS-700無印とTS-700 GⅡ共にレシオ検波である、TS-700 GⅡは検波後の位相差をセンタメータに利用している

TS-7002_detector

<回路はTS-700 GⅡのもの T3,T4 は無印のT1,T2と同等>

今回は後段T2側の不具合だったので、T2の替わりにセラミックディスクリミネータを取り付ける計画であった (若干回路変更が必要なので小さな基板をでっち上げるつもりであった)
T1については検波前のトランジスタを動作せるために使う予定で考えていたのであるが
とりあえず、問題のT2を作業開始前に再度取付けて確認してみたら、正常動作していたのである

\(^o^)/

正常動作した原因で考えらる点は、前回取り外した後段のディスクリミネータを分解しようとして色々とコジッた位である
そこで、内部の接触不良が復帰した可能性が高いと思っている

これでTS-700無印も動作品に復帰してしまったのであった、暫くこれで様子見である

(部品が普通に購入出来るのであれば無条件で交換であるが….無い部品は大切である)

まぁ40年以上前の機械である、TS-700の設計者も、ディスクリミネータの設計者も40年経ってからも使われるなんて夢にも思っていなかったであろう

IMGP6190

<代替で使う予定だった 455KHzセラミックディスクリミネータ>

 

Drake R-4A に水晶を増設してみる その2

件のR-4Aである

今回は、HC-6Uの水晶を大先輩の矢花氏から有り難く頂いたのであった
その発振周波数も、37.77778MHzである
この水晶だと、26.687MHz付近~27.187MHz付近が受信出来るのである

HC-6Uタイプの水晶なので、そのまま取付けが出来る

IMGP6186

<HC-6U 水晶>

IMGP6187

<発振周波数は37.77778MHz>

 

IMGP6189

<R-4Aの水晶デッキに水晶を取付てみたところ>

11mバンドを聞くのも久しぶりである、以外と多くの交信が確認出来た
最近、これみよがしの11mアンテナを付けたトラックは見かけなくなった
それでも、自宅の近くでは、結構強いレベルでの交信が結構聞こえるのである
11mバンドもステルス化が進んでいるのだろうか?

LCフィルタによる4.8KHz帯域は、11m受信にとても快適である
11m帯はAMなのでやっぱり6KHzの帯域である
2.4KHzのSSBフィルタで暫定的に聞くのとは、音質が全然違うのであった

だから何なの? と言われると困るのであるが、単なる技術的興味だけである

それにしても、未だに11mの専用用語が聞き取れないのは、経験不足である

 

直読型周波数カウンタ の プリント基板 届く

件の周波数カウンタである
自分用にDRAKE R-4AとFT-101EでのQRV用に作成したのであったが、仲間にこの製作の話をすると ’じゃあ一枚作ってよ’ と製作を依頼されることがある

とりあえずユニバーサル基板に手配線で作成して、でっち上げたモノなので、すこぶる生産性が悪いのであった
1号機を作っているときは、気合が入っていて半日位はあっという間に過ぎるのであるが、同じモノを作れと言われると気持ちが萎えてしまうのは、私が根性なしだからであろう

IMGP6183

<記念すべき1号機の基板である>

IMGP6184

<基板の裏面は手配線での実装である>

結局、ブリント基板を作ろうかと言うことになったのである ここら辺の判断は’良い加減’である
72mm×42mmのユニバーサル基板と同じサイズで、この回路の実装は簡単だろうと思っていたのである
片面基板でアートワーク屋(パターンの設計者)さんと話したら、これは両面でお願いしますと言われてしまった
更に、リード部品で考えていたのであるが、この基板サイズならチップ部品でお願いしますとのこと
今回CRは1608サイズのチップ部品である

出来る限り基板面積を小さくしたかったのでチップ部品でのレイアウト設計を基板屋さんに発注したのである
とりあえず、1シート15枚

回路図をアートワーク屋さんに出図するときと、出来上がったプリント基板の確認がとても緊張する時である

基板が出来た後に回路図の間違いやコネクタ接続の間違いが見つかると、最悪やり直しであり、基板は単なるゴミになりかねないのである 趣味とは言え、ここはとても真剣である

そして本日、生基板が到着したのであった

IMGP6181

<直読型周波数カウンタ基板の表面>

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<直読型周波数カウンタ基板の裏面>

この後は実装して基板の動作確認である
今週はルーペとピンセットでチップ部品の実装にチャレンジである

基板よ一発で動いてくれ!! 

いや手直し出来る範囲で良いので動いて下さい m(_ _)m

 

 

 

IMGP6185

<チップ部品実装の必需品 ルーペとピンセットである>

今回の基板作成についても、大先輩の矢花氏に大変お世話になったのである

いつも本当にありがとうございます

TS-700GⅡ の FM検波トランス の交換

件のTS-700 GⅡであるがFM音声の歪感について対策を実施した
TS-700 GⅡのFM検波は、第2IFである455KHzをレシオ検波で音声を出力している

レシオ検波は同調点の異なる2つの共振回路にFM信号を通すことで、周波数変位分を音声に戻すのである
この機械では、FM IF UNIT内のT3,T4がレシオ検波専用コイルとなっており
このコアを調整する事で音声検波を調整している

(このコイルはディスクリミネータと呼ばれる部品で、近年ではセラミックの無調整が殆ど)

不具合の内容は音声の歪であるが周波数変位の片方が動作していない
とりあえずの音声にはなるが、アンプで言う所でのB級増幅と同じ感じとなっている

元々ドナー用にTS-700無印を入手していたので、今回はTS-700無印からFM検波コイルを移植してみる

本来はT3,T4と2個セットで交換するが普通と思うが、今回は切り分のためT4から交換を行ってみた

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<TS-700GⅡのFM IF UNIT 赤丸が交換したT4>

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<レシオ検波専用コイル T4>

交換後の結果はビンゴである
このT4の不具合である、交換後復調の調整を行った所
音声のひずみ感は無くなり復調はバッチリである、TS-700独自の太い受信音が戻って来たのである

この修復によって、センタメータの振れる範囲も正常となった(両側の位相分が正常出力されているので、当然ではある)

再度Sメータの調整を実施後に、センタメータの調整を行ってみる、センタメータの振れ幅が正常となっている

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<TS-700GⅡのセンタメータ>

これで件のTS-700GⅡは、ほぼ完動状態となったのである 部品取りしたTS-700無印も復帰を考えたい

 

 

本物のVT信管を初めて見た

先日、電通大の調布祭見学をしたのであった
その際に真空管の展示コーナで、VT信管を見せて頂いたのである

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<VT信管の電子回路部>

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<VT信管の電子回路部>

そもそもVT信管とは何か..
VariableTimerがVTと略されている、電波反射検知の近接信管である
自ら電波を発射し反射電波を捉えた際に、起爆をする信管である
当時は着弾点までの時間を信管にセットして、発射から着弾点の時間で起爆を制御していたが
電波反射検知の近接感知での起爆なので、VariableTimerと名称されているそうである

第二次世界大戦中の超ハイテクであり、この信管の中に4本の真空管が搭載されている

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<内部に搭載されていたとされる4極管 大きさは小指大>

恐るべき技術は、この大きさの中に砲弾発射時の衝撃に耐える電子回路の搭載を、可能としたアメリカ合衆国の総合技術である

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<VT信管の構造概要である>

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<バッテリー部分と連結したVT信管>

このVT信管の現物を見ると色々と考えさせられるのである

TS-700無印の デビエーション調整 と 搬送波抑圧比調整 をしてみる

件のTS-700無印である
今回思い切って、デビエーション調整と搬送波抑圧比調整をしてみたのである
まずは搬送波抑圧比の現状から

IMGP6119
<145MHz USBの搬送波抑圧比33dB>

あまり良くないのである

 

いわゆる、少しキャリア漏れ状態である

色々と調整を追い込んでみるが、搬送波抑圧比は36dB位までしか追い込めないのである
本来であれば、もう少し追い込んで40dB以上の状態まで持って行きたい所である

ここはちょっと匂いがするかも知れないが、ほんの少しのキャリア漏れは愛嬌として誤魔化すってものであろう
もともと、SPOT-SWでキャリアを派手に出してガイトトーンを出す機能の付いている、TS-700無印である
また時間がある時にでも、また遊びながら追い込んでみたい
デビエーションについても測定してみた
この機械が販売されていた頃は、145MHz帯のFMセパレーションは40KHzのワイドであった
TS-700無印は内部のコネクタ変更で送信帯域を変更出来るのであるが、現在20KHzセパレーションの状態では、お隣さんへ混信してしまう状態である

多分この機械が現役だった頃は、となりの周波数ではザワザワ感がしたのであろうと予想する、古き良き時代であった

IMGP6121
<FMのデビエーション調整前はワイドモードである>

とりあえずは現行基準でデビエーションを4.8KHz程度に調整をしてみた
これでFMについては、周りにご迷惑を掛けることは無い

古い機械だからこそ、最低限の電波の質については気を遣いたいものである

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<FMのデビエーションを4.8KHzで調整する>

TS-520X の Sメータ その2

件のTS-520XのSメータであるが少し較正してみた
前回の確認でも殆ど問題無かったのであるが、気持ちのズレ分の較正を行ったのである

IMGP6112

<調整箇所は2つVRで行う>

調整は0点調整と感度調整となっているが微妙であり、それぞれが影響し合うのでじっくりと向き合いたい

厳密にSメータの調整をする場合は、それなり精度の基準信号が必要である
較正の基準信号は14.2MHz・100μV(EMF) [40dBμ(EMF)/-73dBm]の信号をアンテナ端子から入力しS9のレベルを合わせる

-73dBmから-6dBずつ下がった所がS8~S1の位置となる様に調整を行う
S9~S1については大体6dBステップに調整が出来ていたのであるが、再度の確認を行う

今回はS9+10dB,20dB,30dB,40dBの位置も測ってみた
+10dB以上になると少しズレも出るが、これはもう誤差の範囲であろう

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< S9+10dB,20dB,30dB,40dB のメータ位置>

バンド毎の違いについても測ってみた

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<左上から21MHz,14MHz,下左7MHz,3.5MHz>

7MHzだけS指針1目盛り分(-6dB)程度のズレがあるが、他のバンドはS9の位置は変わらない

今更Sメータにこだわっても仕方が無いのであるが、やっぱりSメータは有るべき姿で指針を指すべきであろう

TS-520X(多分Dも同様)のSメータ精度は素晴らしい精度である
ここにTRIOの心意気を今更に感じてしまうのである

電圧給電アンテナの給電部を作ってみた

電圧給電アンテナいわゆるツェップアンテナである

普通のダイポールアンテナは1/4λのエレメントを対称に配置し、それぞれのエレメントに給電を行う
一般的にその給電インピーダンスは75Ωとされる
(エレメントの地上高や周囲の構造物等で給電インピーダンスは変化する)

電圧給電アンテナは1/2λのエレメントが一つだけで構成され、何よりも高周波部分の接地が不必要なことが大きなメリットである

拙宅のベランダでは中々有効な高周波グランドが取れないので、とりあえず29MHz帯での給電部を試作してみたのであった

電圧給電アンテナの詳細な動作原理は興味があれば各々調べて欲しい
ダイポールアンテナは低いインピーダンスで電流を流し込むのであるが、電圧給電アンテナは、その名通り高いインピーダンスの給電点に高電圧を印加することで給電を行う
従って給電部は送信周波数に同調する同調回路でインピーダンス変換を行うモノである

最初に作ってみるのが、コイルとコンデンサでの同調回路である
但し両端には高電圧がかかるのでコンデンサの耐圧には注意が必要である
今回の耐圧3.3KVなので数10W程度の耐入力になる

共振回路

<巻いたコイルと3.3KVコンデンサで並列同調回路をでっち上げる>

デップ点を測る

<共振点をデップメータで測り、コイルを調整して共振点を29MHzに合わせる>

共振点を測る

<アナライザでのインピーダンスグラフ>

IMG00198

<実際にケースに入れて、コイルをエポキシで固定する>

動作試験中

<実際にエレメントを接続してのテスト>

色々とテストしてみたが給電部のインピーダンスが高いため、給電部の近くに金属があると特性がかなり変化する
ベランダ中央部で、29.26MHzでリターンロス約15dBとまずまずであるが、給電部のQが比較的高いので帯域は29.2MHz~29.3MHz程度である

移動運用等で給電部を他の金属から離せるなら十分に実用にはなると思うが、給電部が高インピーダンスであるので周囲の影響を受けやすい
我が狭小住宅のベランダだと手すり部分の影響があり、ベランダ中央部だと家族の洗濯業務が停止してしまう
従って29MHzの空中線は変形ダイポールのままである

ちなみにアンテナチューナで同調出来ないエレメント長が1/2であるのは、電圧給電での同調が出来ないためである

ビンテージマシン で アイコム社 AH-4 を使ってみる

ビンテージマシンでアイコム社 AH-4を使ってみる

注意!!
ここで記載している内容はメーカの動作保証範囲外となります
操作を誤るとAH-4を破損する可能性があります
この件についての動作検証は、読まれた方の自己責任にてお願いいたします
また著者は運用した結果については責任を負いません

<少し大げさであるが…..>
終段に真空管を使用しているビンテージマシンは、終段の後にπマッチ回路が搭載されているため空中線への適合範囲が広いのである
アンテナチューナ無しで色々なアンテナでQRVされた方も多いと思う
しかし伝送線路が50Ω系できっちりとしている現在では、ビンテージマシンでも殆どが出力インピーダンスを50Ωで運用していると思われる

さて、比較的新しい機械ではオートアンテナチューナが利用出来る
更にアンテナ直下型のアンテナチューナは様々なエレメントがアンテナとして使えるため、非常に便利である

私は狭小住宅に住んでおり、アンテナ環境はアパマンと同様でベランダの有効活用しかない
従って3.5MHz帯や7MHz帯でのフルサイズアンテナは物理的に厳しい
場所の制約でロングワイヤーとアンテナ直下型チューナの構成となってしまうのである

そのアンテナチューナであるが、私はアイコム社のAH-4を使用している
このアンテナ直下型チューナは100W(CW)までの耐入力であり、対応した無線機であればボタン一発でチューニングが取れる便利なグッズである

IMGP6104

<狭小住宅だとAH-4はとても重宝である>

このAH-4をビンテージマシンで使用するために、でっち上げてみたのが、このコントローラである
ポイントは対応機と非対応機の切替えスイッチであり、このスイッチを対応機側に切り替えれば今まで通り、対応機でボタン一発チューニングとなり
非対応機に切り替えた場合は定められた手順でのマニュアルチューニングとなる

 

IMGP6107

<TS-520Xの上に置いた AH-4外部コントローラ>

IMGP6106

<中身はこんな感じである>

非対応機でのマニュアルチューニングの手順は以下の通りである
①送信する周波数で送信機のチューニングを耐入力の余裕がある50Ωのダミーロードで行う
(送信インピーダンスを50Ωで送信機のチューニングをとるため)
②送信機をCWモードで10Wの出力に合わせる
(10W以上の電力でアンテナチューナのチューニングを行うと、チューナを破壊する恐れあり)
③コントローラのTUNEボタンを押下する
④SWR計でSWRが1.5以下である事を確認する
(チューニングのLEDはチューニング中に点滅するが、チューニングの成否表示はしないため)

ボタン一発の簡単チューニングから、複雑な手順を踏み更に操作を誤るとチューナを破壊する危険性のある操作が必須となる

<と言うか10W以上でチューニングをしなければ壊さないのである>

けれどビンテージマシンでAH-4が使えるのは非常に便利ではある
(ボタン一発の中で対応機はモード変更・出力制限・元のモードと出力に復帰を内部のマイクロコントローラがやってくれているのである)

冒頭にも記載したが、AH-4に未対応機を接続した場合はAH-4を破壊するリスクがある
ご自分でリスクを負える方だけ、回路を各自検索しチャレンジして欲しい