AH-4で1.9MHzにチャレンジしてみる その2

先日はコイル長80mm・40mmΦ・40Tタイトボビンに1.9MHz用のローディングコイルを作ってみた
AH-4 + 17mのロングワイアーなのだが、拾って頂いた局は一局だけであった (泣)
これも、相手局のアンテナの良さで拾ってもらったのであろう

今回は、偶々その辺に転がっていた、カーボニール・コアのT-200#6に再度ローディングコイルを巻いてみた (本来ではあれば1.9MHz用であれば赤色の#2材青色の#1材のトロイダル・コアが適材と思います *但し#1材は3MHzまで)

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<文字通り転がっていた、T200#6>

空芯コイルとコア入りコイルの差を試したいだけである
取り敢えず、手持ちの線で45Tを巻いてみた

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<とりあえず、T200#6に45T巻いてみた>

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<インダクタンスを測ると、約21μHであった>

前回の空芯コイルより、若干インダクタンスが低いのであるが、AH-4に取付けてチューニングを取ってみた
1.905MHzで問題なくチューニングが取れた、前回の空芯コイルの場合は1.907付近がチューニングの下限であったので、少しチューニング範囲は拡がった
当然のことながら1.8MHzでのチューニングは不可であった

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<トロイダル・コアで巻いたローディングコイルのテスト>

実験なので、前回の空芯コイルと今回のトロイダルコア・コイルを組合せて、チューニングの実験をしてみた
1.8MHzでもチューニングは問題ない、但し本当に飛ぶかはは不明である
とても、このコーディング・コイルとアンテナで1.8MHzに出れる気はしないが、取り敢えずはチューニングが取れることは確認したのであった

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<新旧のローディングコイルを2連でテスト>

まずは、1.9MHzでトロイダルコア・コイルのローディング・コイルを試してみたい

AH-4で1.9MHzにチャレンジしてみる

私は首都圏に住んでおり、一応戸建てではあるが、いわゆる狭小住宅の3階立てである
従って、アマチュア無線のアンテナの環境については、殆どアパマンの方々とほぼ同様の環境なので、14MHz以下のフルサイズアンテナ設置は厳しい状態である

この環境で手軽にQRVするとなると、ロングワイヤーにAH-4の定番コースとなる
とりあえずは、全長17m程度の線を張ってラジエータとしており、カウンターポイズは木造であるため20m程度の線を複数本、ベランダに這わせている
この状態で、3.5MHz~50MHzは一応QRV出来る様にはなっている (効率と偏波のため28MHz以上は別なアンテナを使用している)

現在のロングワイヤーとAH-4の組合せは80mまでしかチューニングは出来ない状態である
またAH-4のチューニング範囲は3.5MHzから50MHzであり、1.9MHzは動作範囲外である

今回は、このロングワイヤーで1.9MHzの電波を出すべく、今回はローディングコイルをでっち上げてみた
波長に対して、ラジエータの長さが足りていないので、当然ローディングコイルが必要で、本来17mのラジエータに1.9MHzを同調させるには、約63μHのローディングコイルが必要となる
(同調だけでインピーダンスマッチングは別)

今回のローディングコイルのインダクタンスは、そこら辺に転がっているコイルボビンに巻ける値とした
転がっていたのがコイル長80mm・40mmΦ・40Tタイトボビンであった
ざっくりこのボビンにコイルを巻くと25μFの計算となる

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<そこら辺に転がっていたタイトボビンに巻いたローディングコイル>

根拠は全くないが、AH-4にこの位のローディングコイルを付けたら1.9MHzでチューニングしてくれるのでは??
と勝手な推測をしてみる
(カウンターポイズの対策も本来は必要である)

100円ショップで園芸用の1.2Φの銅線を売っていたので、今回はその銅線で巻いてみた
実際に巻いて、LCRメータでインダクタンスを測ってみると、計算値通りの25μFである
Qメータが無いので、このコイルのQ値はわからないが、計算値では240以上となる

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<巻いたコイルを測ってみる、計算値通りである>

で、実際にAH-4に取付けて、無線機のチューニングボタンを押してみる
無線機からピーと動作音がし、AH-4はパチバチとチューニング動作をしてる、無線機のチューニングインジケータが点灯する
さらりとチューニングは出来たのであった

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<取り敢えずローディングコイルをAH-4に取り付けて試してみる>

しかし1.8MHzではチューニングは出来ないのであった (残念…)
取り敢えずは、1.9MHzでQRVは出来そうである
先ずは、お試しをしてみたい

ビンテージマシン で アイコム社 AH-4 を使ってみる

ビンテージマシンでアイコム社 AH-4を使ってみる

注意!!
ここで記載している内容はメーカの動作保証範囲外となります
操作を誤るとAH-4を破損する可能性があります
この件についての動作検証は、読まれた方の自己責任にてお願いいたします
また著者は運用した結果については責任を負いません

<少し大げさであるが…..>
終段に真空管を使用しているビンテージマシンは、終段の後にπマッチ回路が搭載されているため空中線への適合範囲が広いのである
アンテナチューナ無しで色々なアンテナでQRVされた方も多いと思う
しかし伝送線路が50Ω系できっちりとしている現在では、ビンテージマシンでも殆どが出力インピーダンスを50Ωで運用していると思われる

さて、比較的新しい機械ではオートアンテナチューナが利用出来る
更にアンテナ直下型のアンテナチューナは様々なエレメントがアンテナとして使えるため、非常に便利である

私は狭小住宅に住んでおり、アンテナ環境はアパマンと同様でベランダの有効活用しかない
従って3.5MHz帯や7MHz帯でのフルサイズアンテナは物理的に厳しい
場所の制約でロングワイヤーとアンテナ直下型チューナの構成となってしまうのである

そのアンテナチューナであるが、私はアイコム社のAH-4を使用している
このアンテナ直下型チューナは100W(CW)までの耐入力であり、対応した無線機であればボタン一発でチューニングが取れる便利なグッズである

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<狭小住宅だとAH-4はとても重宝である>

このAH-4をビンテージマシンで使用するために、でっち上げてみたのが、このコントローラである
ポイントは対応機と非対応機の切替えスイッチであり、このスイッチを対応機側に切り替えれば今まで通り、対応機でボタン一発チューニングとなり
非対応機に切り替えた場合は定められた手順でのマニュアルチューニングとなる

 

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<TS-520Xの上に置いた AH-4外部コントローラ>

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<中身はこんな感じである>

非対応機でのマニュアルチューニングの手順は以下の通りである
①送信する周波数で送信機のチューニングを耐入力の余裕がある50Ωのダミーロードで行う
(送信インピーダンスを50Ωで送信機のチューニングをとるため)
②送信機をCWモードで10Wの出力に合わせる
(10W以上の電力でアンテナチューナのチューニングを行うと、チューナを破壊する恐れあり)
③コントローラのTUNEボタンを押下する
④SWR計でSWRが1.5以下である事を確認する
(チューニングのLEDはチューニング中に点滅するが、チューニングの成否表示はしないため)

ボタン一発の簡単チューニングから、複雑な手順を踏み更に操作を誤るとチューナを破壊する危険性のある操作が必須となる

<と言うか10W以上でチューニングをしなければ壊さないのである>

けれどビンテージマシンでAH-4が使えるのは非常に便利ではある
(ボタン一発の中で対応機はモード変更・出力制限・元のモードと出力に復帰を内部のマイクロコントローラがやってくれているのである)

冒頭にも記載したが、AH-4に未対応機を接続した場合はAH-4を破壊するリスクがある
ご自分でリスクを負える方だけ、回路を各自検索しチャレンジして欲しい