グリッドディップメータ DELICA HAMBAND DIP METER

以前に、ディップメータのことを簡単に記載したのであるが、もう少し詳細な内容を記載する

このディップメータは、矢花氏が友人の遺品整理の時に発掘したものを、私が無理矢理、譲ってもらったものである

メーカは三田無線/DELICA製で、製造は1965年位であろうか

測定範囲は、A-Eまで5個のコイルで以下の通りである

A 52MHz-150MHz     B 20MHz-58MHz    C 8.3MHz-24MHz

D 3.1MHz-8.8MHz     E 1.3MHz-3.5MHz

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(コイルAとコイルEは残念ながら欠品だったため、自分で巻いたものである)

スケールの詳細はコイル毎にスケーリングされており、比較的見やすい

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(コイルEのスケーリングは自分で行ったものである、もしかして、当初コイルEはオプションだったのかもしれない)

 

メータは入手時には不動だったので、矢花氏のご好意で手持ちのメータに換装してある

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側面は以下の写真の通りで、OFF-ON-MOD切替と発振出力調整そしてPHONE端子となっている

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回路は以下の通りである

DIPMETER回路図

グリッドディップ・メーターの使い方

万能測定器グリッドディップ・メーターの徹底的活用法

茨木 悟氏 より引用

グリッドディップメータの応用は幅広い

是非、三田無線の創始者である茨木 悟氏の徹底活用法をご覧頂きたいと思う

所謂、枯れた技術ではあろう、しかしその理論と原理原則は今でも大切なことである

文化遺産でもあり、現役の測定器でもあるこのディップメータは今後も大切に使い続けたい

 

 

 

 

懐かしのグリットデップメータ 

primitive

原始的と言う意味らしい

現役のプログラマだった頃は、一般的なアルゴリズムとかコードの事を指してこの言葉を使った覚えがあるのであった

さて、写真は私が現在現役で使っている、便利なツールである’グリットディップメータ’である

これを使うと何が便利かと言うと、LCの共振回路の周波数がわかるのである(他にも色々と使い方はあるが..)

‘グリットディップメータ’は発振器であり、発振のL(コイルの事です)を差替える事で広い周波数帯(この機械は1.5MHz~150MHz)に対応する

発振のC分(コンデンサの事です)は内蔵のバリコンで容量を変化し周波数を調整し、バリコンにはダイアルが取り付けられて、発振している周波数が読み取れる

メータは、DIP点といわれる被測定物の共振回路が共振点の確認に用いる(被測定物の共振点に近づくとメータ指示がピクっと下がる)

デップ点を測る

現在ではLC共振回路の設計はGHz帯域がメインとなり、その設計検証についてはネットワークアナライザ等が使用されて精密な測定がされているため、仕事で使っている人は少ないと思われる。

50MHz帯以下のちょっとした実験にはディップメータは大変便利である。

共振回路で遊んでみたい方は、是非探してみて頂きたい

HAM BAND DIP METER つづき