AnzacのRF AMP AM-108 を試してみる

このRF AMPは7MHz~300MHzまでの広帯域増幅器でGAINは28dBとなっている
最大入力は0dBm(1mW)までとなっている、このアンプを実際に測ってみた

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<anzac(Adams russell)  AM-108 RF AMP>

大体の中間点として145MHzで-90dBmの信号をSGで入力して、スペアナで測ってみた
測定値は-64dBmでGAINは26dBであった

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<145MHz で26dBのGAIN input-90dBm時>

最大出力は145MHzで0dBmを入力した時に20dBm(0.1W)であった

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<145MHz で20dBのGAIN input-0dBm時  *外部20dBATT>
なかなか素晴らしい性能である(測定用アクセサリだから当然か)

水晶発信器とこのアンプだけでCW送信機が出来るのである
DBMと3K音声帯域フィルタ付のAFアンプを組み合わせればAMのQRP機となりそうである

本来は測定用のアクセサリであるが、実験素材としても色々と遊べそうである (ちなみにコレを送信機にした場合、工事設計書の終段は何と書けば良いのだろう? )

電力増幅の実験にとりあえず0.1W程度の信号が必要な時に便利である、ネットで検索するとリーズナブルな値段で入手出来る

またコレでも色々と遊んでみたいのである

パワーモジュール 三菱M67728

最近は入手し難いパワーモジュールとなった

430MHz~450MHzまで55W出力、SSB対応のパワーモジュールである
入力は10W程度なので、430MHzのパワーアップには最適なモジュールだったと思う
このパワーモジュールを使用した、リニア基板も販売されていた記憶がある

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<三菱M67728 最近は入手が難しい>

このパワーモジュールは、TS-790S(D)とTM-455Sが使用していたと思う
写真のパワーモジュールはTM-455Sから外した破損品である

パワーモジュールを破損する原因は色々と考えられるのであるが、少しの操作ミスでは壊れないようにメーカでは出来る限りフェールセーフを入れている
但し、想定外の使い方についてはその限りではないと思う

M67728のデータシートを見ると60W程度は出ると思われ(電源電圧によっては70W程度も可能かも知れない)
このTM-455Sも出力抑制の調整が、ALCとSWR保護がMAX状態になっていた
この状態で、送信時にアンテナの不整合などが発生した場合は、破損の可能性は高い (ALC無視なのでピーク時の歪等々もあったと思う)

数年前にパワーモジュール破損のTM-455Sを入手し、当初はM67728をパイパスして使用していた
(バイパスすると10W程度の出力は可能)

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<TM-455S 430モノバンド・オールモード機 現代のマシンである>

その後、運良くオークションでM67728を入手し換装して現在使用している、調整はメーカ指示値でALCとSWR保護を設定し出力は約35Wである

入手し難いパワーモジュールなので、TS-790S(D)とTM-455Sをお持ちの方は優しく使って欲しい
出力抑制の解除調整は避けた方が良いと思う

TM-455Sはとても良い機械なので、大切に使って行きたい

おもちゃのトランシーバを弄ってみた

学研のトランシーバである その名もTransceiver1000
子供がまだ小さい頃に買って上げたモノである
その子供達も、もはや二十歳を過ぎている、月日は早いものである

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<学研Transceiver1000 >

結局、子供達は一度これで相手の顔を見ながら、通話しただけで終わりである
家の外に出て実験する程の興味も抱かなかったみたいで、少し残念な思い出であった

私が小さい頃、近所のお大尽の同級生がトランシーバを持ってて、学校に持ってきてたのがすごく羨ましかった
通話距離はそれでも100m程度は有ったと思う、校庭の端から端位で通話が出来るのは幼心に凄いと思っていたのであった

子供達が一度しか使わなかった学研のトランシーバであるが、そのスペックである
通信出来る距離 約40m~60m
電源 単3乾電池2本

実際の仕様と思われる内容
トランジスタ数 3石 (トランジスタに番号は付いていない) 中国製
送受信周波数 49.86MHz
送信は水晶発振式
変調方式 AM
受信方式 超再生
出力 0.01mW程度 アンテナ 内蔵約20cmの巻線アンテナ
*微弱無線局 500μV/mに適合(と思われる)

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<基板には49.86MHz水晶とトランジスタ3石>

実際の受信感度は-90dBm位であった
このトランシーバも50MHzの水晶に変えて、ちゃんとしたアンテナで運用すればそれなり使えるかもしれない
但し、超再生方式なので周囲にクエッチングノイズをばら撒くので注意が必要である

今はあまり見なくなったおもちゃ、なので色々と実験すると楽しそうである

今度実際に通話距離を確かめてみたいものである

2016/01/23 追加

  • 見通し距離で約100m程度の通話が可能であった、しかし50m以上離れるとQRKが悪化してしまう 微妙な機械ではある

 

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<超再生式なのでクエッチングノイズが発生している >

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<基板の送信出力は0.01mW程度 *-20dB外部ATT挿入で測定>

懐かしのMP3プレイヤー

その昔クルマにカセットデッキが付いたいた頃のMP3プレイヤーである
このMP3プレイヤーはカセットテープと同形状である
当時はとても画期的で、MP3の音楽をクルマで簡単に聴けるのであった
確か、128MBと256MBが有って後に512MBバージョンが出た記憶がある
しかしminiSDスロットがあるので特に128MBで困る事は無かった

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<カセットテープ型MP3プレイヤー>

構造は出力ヘッドが付いていて、そこに音声を出力するのである
更にプーリの回転数を検知しており、デッキで巻き戻しを行うと一曲分戻り、早送をすると一曲分送られるのである
なので、クルマでね結構便利に使えたのであった

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<出力ヘッド部分>

只、いわゆるガム電池なので長距離ドライブだと電池が無くなる弊害があった
カセットテープ型なので、外部電源が使えないのが残念であった

出力ヘッドのアジマス調整も3段階に出来、音質は結構良かったのである
チャンネルセパレーションも十分であった

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<スライド式のアジマス調整機構>

クルマのオーディオもCDチェンジャーをベースとして、MDかカセットを選べた時代である
私はMD嫌いなので、昔の資産流用が出来るカセットを選択したのであった
(結局は殆どこのMP3プレイヤー以外し使わなかった)

過渡期の商品であるが、目の付け所はとても良かったと思う

サブウーハ を修理してみる

我が家のリビングに鎮座しているサブウーハである
オーディオは偶にしか使わないだが、先日電源を入れたらサブウーハが鳴っていない事に気付いた
その場で、入力ケーブルを抜き差ししてみても変わらない
ケーブルを差し替えてRCAピンプラグを何度か触ってみた
本来であれば、触った所でハム音がするのであるが音がしないのであった

その後、何度が触ると音がし出したのである
うーん 微妙な不具合である
まずは、コネクタ等々の接触不良であるが外観は全く問題無い

バラして中を見てみた
基板を良くみると、内部コネクタのハンダに一部クラックを発見した
片面フェノール基板である
コネクタや大型パーツについて、一通りハンダを再ハンダを行ってみた
再度組み立てて動作確認を行って、暫く様子見である

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<見にくいがハンダが上下にクラックが入っている>

このサブウーハも購入後15年近くである
この手製品の耐用年数はどの位を想定しているは分からないが、普通は買い換えて下さいと言われるのであろう

只、この手のモノはパソコン等と違って意匠や音質等々の個性があるので、買い換えて全てOKとはいかないこともある
暫く様子を見て、ダメだったらオークション等で同じ商品の中古を探してみることになるであろう

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<RC発信器40Hzでテスト中のサブウーハ>

 

インタネットラジオ のセッティングしてみた

先日に古いAIWAのミニステレオを、予備役から現役に復帰させたのでPCの音声出力をミニステレオに繋いだのであった
試してみたのは、FM放送とインタネット放送の音質の違いである

但し厳密な比較でもないし、あくまで昔のミニステレオで判る範囲であることお断りしておく
私はオーディオマニアでは無いし、電源のホット側とアース側の差替での音の変化などは全く違いは判らないのである

まずは、ミニステレオのAUX入力端子はRCAピンジャックがR・Lがリアにある
普通のプラグだと後に数センチ程、隙間が必要になるので、そこら辺に転がっている部品でミニプラグとRCAピンプラグのアダプタをでっち上げてで繋げたのであった

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<作成中のミニプラグとRCAピンプラグのアダプタ>

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<ブックシェルフとして本棚な置くので奥行は少しでも縮めたい>

私が使っているPCは、DELLのOptiplex 960と言う古いビジネス機である
ビジネス機なのでオーディオ出力はヘッドホン端子しかない
(更に昔のPCだとSP DIFなど光オーディオ出力も有って遊べた)

使われているオーディオデバイスはAnalog Devices ADI 198x とのことであるがメーカ名以外はさっぱり判らない
多分良いものであろう

まずは、razikoをアクセスして日本放送を選んでみる
FMとインタネット放送を切替て、聴き比べてみた
インタネット放送が若干の遅延がある以外は、さほど違いは無い
強いて言えば高域が若干FMの方が出ている感じではあり(受信機によって違う筈)、FMチャンネルセパレーションとインタネット放送とも違いは無い
双方とも十分な音質ではある

操作面では、ラジオのSWと選局で聴けるラジオ放送と、PCの電源を入れてブラウザでradikoを立ち上げて局の選択を行うインタネットラジオでは面倒臭さが少しある

で、インタネットラジオと言うとtuneinであろう
スマホでは良く利用しているが、バソコンでは初めてのアクセスである
これでお気に入りのジャンル選んで聞いてみる
殆どCMレスとアナウンスレスでお気に入りのジャンルが流れてくる、やっぱりインタネットラジオだとこちらになる
圧縮がどうのこうのとか言わなければBGMとして最高と思う

SSTV スキャンコンバータ開拓史 その1

大先輩の矢花氏JA0BZC局から資料が届いたのであった
CQ誌1980年1月号に掲載された製作記事の写真である

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<CQ誌 1980年1月号 のスキャンコンバータ製作記事>

今ではパソコンを端末して通信を行う事が主流のSSTVであるが、パソコンの無い時代はSSTVの信号を普通のテレビで映す装置を使って通信を行っていた

そもそもSSTVとはSlowScanTeleVisionの略で早い話が静止画である、普通のテレビはSSTVに対してFSTV(FirstScanTeleVision)と言う言葉もあったがアナログ放送の動画である

アナログ動画と静止画の結合は簡単な様に思えるが実は大変な技術だったのである
コンピュータが一般的になって実用化されたテクノロジである

早い話、静止画を昔のアナログTVで見るには、カメラで静止画像を撮影するか、何らかのメモリに1画面を記憶するかである
(コンピータ無しでの画像変換を実現するには大変な技術が必要で、放送でもテロップが一般化したのは1980年代からと記憶している)

そのSSTVの開拓史に残るスキャンコンバータを大先輩は1970年代に作り上げていたのであった
それもコンピュータ無しである

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<スキャンコンバータのブロック図>

ブロック図を見て頂けると解ると思うが、記憶素子は初期の頃のD-RAM(μPD4116)である
1個16Kbitのメモリを4個並列で16階調としている
またNTSC信号として水平・垂直信号を生成し画素の位置決めタイミングまでロジックで生成しているのである (今でこそ絶滅危惧種の信号になりつつあるがNTSC信号は、アナログ技術の集大成である)

D-RAMなので一定時間毎にメモリのリフレッシュを行わないとメモリ内容が消失するのであるが、そのタイミングも絶妙に生成してある (D-RAMはタイミングが少しでも狂うと内容が消える、測定機が使えない自作者には扱いにくいデバイスだった)

回路も職人技といえると思う
ロジックアナライザ無しでオシロだけでこのロジックをデバッグして作り上げていたのだから、本当に恐れ入るのである

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<A/D変換 Sync検出 Sync発生 部分の回路>

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<コンバータの心臓部 メモリ・D/A変換・Sync/NTSC信号生成の回路>

現在拝見させて頂いても本当に凄い回路である

大先輩はお優しい方であるが、技術的には猛者である

FM受信用ダイポールアンテナを作ってみた

その昔は、300Ωのフィーダ線の簡易アンテナが付属品として添付されていた
300Ωの平行線フィーダは何処でも入手出来たが、今はなかなか見なくなった
又再稼働させたミニステレオのFMのアンテナ入力は75Ωである

受信用のダイポールなので大げさな事は無いのだが、給電ケーブルは3C2Vが転がっていたのでそれを使うことにした
後は、そこら辺に転がっているリード線でエレメントを作るだけである

中心周波数をFM補完放送を考慮して85MHzとする
1/2λは約1.76mで短縮係数を0.9とすると1.6m位となり、約80cmのビニール線が2本となる
調整分として85cmのビニール線を2本切り出して、給電点でグリッドデッイプメータでデッイプ点を測り同調点を調整してみた

室内アンテナの受信用なので、単なるリード線と大差無いと思うのであるが、気持ち分具合が良さそうではある

給電点にピンプラグを取付けて共振周波数を測ってみると70MHz位であった 数度、1cm単位でエレメントを切って80MHz付近を同調点としてみた

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<デップメータで同調点を確認する>

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<給電線は3C2V コネクタは本来はFコネクタであるが、今回は手持ちのRCAピンコネクタ>

今度時間が出来た所でアンテナの張る場所を探してみたい

 

 

 

AudioComm RAD-S512N を更に弄ってみる

相変わらずのベッドサイドラジオのRAD-S512Nである

また、このホームセンターラジオを弄って遊んでみたのである

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<おなじみのRAD-S512N>

前回は、このラジオで無理矢理SSBを復調して遊んだのであったが
今回はこのラジオの周波数をデジタル表示してみた

このラジオはICラジオである
使用しているデバイスは不明であり、プリント配線のパターンから適当にポイントを探してみたのであった

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<10PFのセラコンの接続している所が、局発信号取出しポイント>

ズバリ、AMと短波帯の局発信号はここと思われる、グランドは電池の’-’端子である

但しインピーダンスが非常に高くオシロスコープのプローブ当てただけで発振が停止する

従って、このラジオの局発信号をモニタするためには、入力インピーダンスの高い高感度のプリアンプが必要である

このラジオは短波帯が3.7MHzから歯抜けで21.95MHzまでの受信出来る
今回の悪戯では18MHzまでの確認で、それ以上は発振停止となった
なかなかシビアである

とりあえず、件の周波数カウンタで表示させてみた
デジタル周波数表示としてみたが、普段バラした状態で使う訳にも行かないし、局発信号を外に出すと当然不安定動作となるので実用的ではない

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<RAD-S512Nをデジタル周波数表示にしたところ>

デジタル周波数表示にすると、このラジオの糸掛け式の選局ダイアルだと短波帯の選局がシビアである
まぁ、2千円のラジオに、これ以上の文句は言えまい
普通に使う分には十分であり昔のBCLラジオ並ではある

悪戯にも使えるコストパフォマンス最高の1台である

当然のことであるが、この内容については偶々私が個人的に悪戯した事柄なので、一切の責任は負えないのである

FM補完放送 昔のミニコンポ復活

昨年から、東京エリアでもFM補完放送(ワイドFM)で開始されている
東京エリアでは3局で周波数はTBSラジオが90.5MHz、文化放送が91.6MHz、ニッポン放送が93.0MHzとなっている
放送内容はAM放送と同じである

ラジオの受信についてはRadikoでのインタネット放送にてノイズレスで聴くことが出来るので、FMサイマル放送は今更感はある気がする
とは言え、どんな感じは受信してみないと解らない

周波数帯域は90MHzから108MHzの旧アナログTVの1CH~3CHである
アナログTV廃止時にこの周波数帯の再利用が色々と議論された結果らしいのであるが、AM放送のFM補完中継局に割当がされている周波数は90MHz~95MHzである

その昔は、TV音声1CH~3CH受信出来るFM受信機が販売されていたのであった
その後はアナログTV廃止のアナアンスが有ったころから、FMラジオの受信周波数は76MHz~90MHzのものが販売されていた
今回再度の90MHz~108MHz帯でのアナログ音声放送である

当然、どこかに転がっている昔のFMラジオを探すのが普通であろう
我が家にも転がっていたのであった 今は無きAIWA製のミニステレオである

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<AIWA CX-LT11 >

とりあえず、FMアンテナ端子に数メートルの線を取付けて受信してみた
流石はスカイツリーからの電波である、簡易アンテナでも十分な感度である

当然STREO放送である

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<90.5MHz TBSのワイドFMである>

我が家の場合、中波放送のTBSと文化放送が感度が低いので、FM補完放送での両局の受信は非常にクリアに受信出来るので素晴らしい

暫くはBGMに、このミニステレレオを使用したい

総務省と各放送局へのお願いは、地震など災害に備え中波放送は継続してほしいのである