RC発信器 VP-7101A である

RC発信器と言ってもピンとこないかも知れない
早い話が、低周波数信号発生器である

現在であればパソコンとソフトウェアで大概の事が出来るし、2信号等々の出力や特殊波形も出力出来る
しかし私は、スタントアローンの機械が使いやすいのである

この低周波発信器は10Hz~1MHzまで周波数が可変出来る
当然、AF発信器なので出力インピーダンスは600Ωである
ちょっとしたオーディオ機器の確認には便利である、スイープも当然手動であるがダイアルを回すだけで済むので操作が楽である
耳のf特確認には特に便利である

送信機を弄っていると、連続信号の出力がどうしても必要となる
これにはパソコンで良いが、弄っている機械の側に、低周波数発振があると送信状態の確認に便利である

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<普段使用している National VP-7101A>

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<中身はこんな感じである>

元々はオーディオ機器の確認用であろう、特にこの機種は歪の無い正弦波が出力されている。 もし歪率計があれば一度測ってみたいものである

また本来の使い方ではないかも知れないが、455KHzの中間周波数の受信機に対して、簡易的にBFOの出力を作れ、強度が可変出来るので以外と使えたりする(ビッチの調整はバーニア機構が無いと少し厳しい)

最近オークションでも値がこなれているので、もし見つけたら入手して置くと色々と便利である

1970年代に流行った別な無線機器

なつかしのCB無線機、500mWで8CHの合法機なのである
この機械は数年前にローカルから、不動機を頂戴したのであった
(我が家のモノは結構貰ったモノが多い)

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<National RJ480 少し新し目のCB機で1980年代モノである>

CBが流行った頃は、私も多感な中高生であった
何時頃にXCHで出るからねぇ なんてクラスで騒いでいる友人をとても羨ましく思ったものである
私の超田舎の実家あたりでも、クラスのメンバーが数人出ていたので、結構な数はオンエアーしてのであろう
当時私が使えた短波にアクセス出来る機械は、スカイセンサー5600のみであり、このラジオは短波帯は12MHzまでしか受信出来ず、
私にはCB帯域なんて受信出来ないのであった
(当時はクリコンなんことを考えられる頭脳は無かったのである、ワルガキの頃そんなもの作れる頭脳と技能があれば私の人生も大きく変わっていたであろう)

さすがに、親に泣きつこうにも一年前にスカイセンサーをねだっていたので、無理なのは子供心に良く理解出来た
その頃は、何故かワイアレスマイク付きのラジカセや、50mW機のCB付きラジオまで市販されていた時代である
で、親に許しを得てお友達の家にCB交信を見学させて頂いた覚えがある

感動したのは、チャリで十分位の距離で十分に交信出来ていたことである
これがあれば、自分が自由に使えない一家に一台の電話より、素晴らしい世界がありそうで胸がワクワクしたものである

当時は、CB無線とはいえ無線局申請を行い無線局の免許を必要した
当然従事者の資格は不必要である
工事現場などでも交通整理で使っていた、今考えると長いアンテナを付けた受話器みたいである

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<長いアンテナである この機種は比較的短い方らしい>

その辺りから、米国向けCB機在庫が国内に大量に出回りはじめ、いわゆる違法CBがはびこり始めた
ノーマルの米国向けCB機であればAM5Wの出力なので大きな混信はなさそうであるが、私の超田舎の実家でも電源が入っていないステレオのスピーカが鳴る位のインタフェアが入っていたので、その頃には強力なリニアアンプも出回っていたのであろう
話が昔話になってしまったが、昔の少年の憧れグッズの一つであった

現在でも、フリーライセンス(アマチュアもやっている方々も多い)の方々で、交信が行われている
CB機も新スブリアス規定に該当するとのことで、有志で昔の機材に手を入れて技適を取得している猛者の方々もいる
まぁ、あれだけ少年の心を踊らせた機械である、思い入れの強い気持ちも良く理解出来る

この機械を修理した時に数回交信をしてみた、ロケーションにもよるが数キロの交信は当然だが可能であった
Eスポが出ると当然に遠距離とも交信出来る

不勉強でCB機のレギュレーションに疎いのであるが、アンテナは内蔵ロッドアンテナのみ・500mW・A3・電源も内蔵電池か純正アブプタのレギュレーションは面白いと思う
アマ機でも、30cm以下のアンテナ、1W以下、標高1000m以下のロケーションなどのレギュレーションで、催しをやれば楽しいかも知れない
その意味ではレギュレーションがしっかりしているCB機で遊ぶのも大変面白そうである

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<内蔵電池は単3✕8本 専用の12Vアダプタの端子も付いている>

 

昔はラジオは貴重品だった 1973年製造か

手持ちのラジオ NATIONAL RF-541 である

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昭和48年位の製造と思われ、現在も完動品である

音質は、6センチスピーカで良く言うとマイルドであり耳にやさしい感じであるが、やっぱり、ポケッタブルラジオとホーブルラジオの中間であり、それなりである

感度は必要十分であり現在でも申し分ない、周囲にインバータ回路等のノイズ元が無ければ十分に実用である

同調ダイアルは糸掛け式でチューニング感覚は普通であり、違和感は無い

(最近の安物ラジオはバリコン直結が多いので、それらとは一線を画す)

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リアバネルに、AMとFMの切替SWがある

 

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裏蓋を開けた所である

電源は006Pの9V電池を使用する

電流を測ってみたが、普通に聞ける音量で電圧8.5Vの時に10mA程度であった 従って当時の006P電池でも連続5時間以上は聞けたと思う 又このラジオはDC入力端子があるのでACアダプタでも使える実用品である

1970年代のラジオらしく、見えるトランジスタは4個は、懐かしきゲルマニュームトランジスタである

オーディオ用トランスも2つ使用している、バーアンテナも容積は大きいのである

AM,FM合わせて9個のIFTで搭載されており、製造時の調整もそれなりに大変だったのであろうと予想する

普通のポータブルラジオであるが当時の価格は8千円位だろうか、1973年の初任給換算を現在に適用すると、8千円 ✕ 2.3倍 = 1万8千円 である

やっぱり昔のラジオは貴重品だったのである

このラジオも当時を伝える文化財である、大切に次の世代に渡したい