手持ちのラジオ NATIONAL RF-541 である
昭和48年位の製造と思われ、現在も完動品である
音質は、6センチスピーカで良く言うとマイルドであり耳にやさしい感じであるが、やっぱり、ポケッタブルラジオとホーブルラジオの中間であり、それなりである
感度は必要十分であり現在でも申し分ない、周囲にインバータ回路等のノイズ元が無ければ十分に実用である
同調ダイアルは糸掛け式でチューニング感覚は普通であり、違和感は無い
(最近の安物ラジオはバリコン直結が多いので、それらとは一線を画す)
リアバネルに、AMとFMの切替SWがある
裏蓋を開けた所である
電源は006Pの9V電池を使用する
電流を測ってみたが、普通に聞ける音量で電圧8.5Vの時に10mA程度であった 従って当時の006P電池でも連続5時間以上は聞けたと思う 又このラジオはDC入力端子があるのでACアダプタでも使える実用品である
1970年代のラジオらしく、見えるトランジスタは4個は、懐かしきゲルマニュームトランジスタである
オーディオ用トランスも2つ使用している、バーアンテナも容積は大きいのである
AM,FM合わせて9個のIFTで搭載されており、製造時の調整もそれなりに大変だったのであろうと予想する
普通のポータブルラジオであるが当時の価格は8千円位だろうか、1973年の初任給換算を現在に適用すると、8千円 ✕ 2.3倍 = 1万8千円 である
やっぱり昔のラジオは貴重品だったのである
このラジオも当時を伝える文化財である、大切に次の世代に渡したい