計算尺もどきで、リアクタンスの計算

昔のARRL(アメリカ無線中継連盟)編集の電子データブックである
CopyRight1976となっているので、丁度FT-101Eが販売されている頃の本である
この本は、基本的なデータを纏めたデータベースである

IMGP6336

<各種基礎データが掲載されている 表引きには現在でも便利である>

具体的には、三角関数の演算表や、dB計算の演算表、基本公式などが掲載されており
計算しなくても表引きや、物差しでスーケル取りすると近似値が求まる簡易計算尺が載っており
今だに結構便利である
特にバンドパスフィルタの周波数毎のLCパラメータ表とかは、何も考えずにその値を選ぶだけで所定のフィルタが出来たりするので重宝である

IMGP6338

<BPFの回路と下が周波数毎のLCパラメータ 計算尺は単なる飾りである>
電卓や計算尺で計算するには公式が頭に入っていないと計算出来ないが、揮発性の高い私の頭では追いつかないことが多いのである
(特に難しいのはダメである)

求めるコンデンサの容量やコイルのインダクタンスは、手持ちの部品の一番近い値を選ぶ目安となり、近似値はどうしても計算が必要である
(厳密な値まで必要無いことの方が多い)

その後パソコンで色々とブログラムしてみたが、結果として表引きの方が早くて便利であった
近年はネットの計算サイトがあるので、本を探して表引きするより計算サイトの方が便利となっているが、単純なLとCのリアクタンスも、物差し一本で近似値が求まるのも素晴らしい

IMGP6335

<15MHzで5KΩのリアクタンスを得るには50μHのコイルと淡々に求まる>

 

IMGP6334

<30MHzで5PFの容量分は1KΩのリアクタンスと求まる>

 

私は横文字と数学は苦手である(と言うか私の体が受け付けない…)
けれども、その苦手部分を差し引いても、表引きで数値が求まるのは素晴らしい事である
やっぱり、昔からアメリカは標準化の進んだ文化だったのであろう、横文字と数学が大嫌いな私でも近似値を求められるのである

素晴らしい文化である

投稿者:

miniDATA

その昔PCのBIOS・デバイスドライバ等の開発と機器のファームウェア開発に従事した元技術者(主にアセンブラ)  なぜか、昔のモノが大好きで昭和時代のクルマやバイクに惹かれてしまい懐古趣味全開になりつつある自分が、怖いと感じている 

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