7.195MHz専用受信機

以前、私の大先輩である矢花氏から、セラミックフィルター(muRata CFL455H)を頂戴した
このフィルターはとても良いスカート特性なので、これを使って受信機を作ってみたら
とご進言を頂き、暫く経ってから検討を開始した
大先輩の矢花氏は真空管使いの大権威であるが、私はヒヨッコなので安易にICで構成を考えてみた
SANYOのLA-1600とTOSHIBA TA7368を使えば簡単に出来そうなので、2個のICで7.195MHzのAM専用機と言うことで、設計を開始した。

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(作成してみた7.195MHz AM専用受信機の基板)

局発は7.195MHzに455KHzを足した7.650MHzの水晶発振子とし、前段同調は10Kボビンに7.2MHzで同調点とするコイルを巻いたものである
この辺までは順調だったのであるが、どうしてかIF出力が出てこない...
LA-1600のデータシートとずっと睨メッコをするが、やっぱりダメである

で、比較用のLA-1600評価回路があれば確認は楽なのであるが、家の中にそんなものは転がっている訳が無い
ではと言うことで、データシートに掲載されているものに近い、中波ラジオを別に組んでみる事にした

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(LA-1600 評価ラジオ)

取敢えず組んで電源を入れると音は出る、局発周波数を測定するとほぼ正しい周波数である
単一調整を済ませると当然ラジオとして動作するのであった
(ラジオを作るなんて何10年ぶりだろうか)

で、動作中のLA-1600について各PINの状態を調べる
あっ.... AGCが すぐに気づきがあった
6PINのAGC端子の使い方に、思わぬ勘違いがあったのである、やっぱりこの辺は経験値がモノを言うのであろう、私はまたまた経験不足である。

7,195MHz単波受信機のAGC回路を修正して、テスト信号を入れてみると動作OKである
単波受信機は同調点は1点のみであり、局発は水晶発振子、中間波は6KHz帯域セラミックフィルタを入れているので、調整はとても簡単である。

昔のパソコン用スピーカケースに入れて、制作終了である
非常に簡単な構成であるが、感度も違和感は無く、選択度AM受信機として十分に使える
いずれにせよ、制作する時は使うデバイスについて十分な評価が必要である事を再認識した

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(ケースに入れた、7.195MHz専用受信機)