Collins 75S3Bで直読型周波数カウンタを試してみる

以前KWM-2にて直読型周波数カウンタををテストして受信については問題無かったので、今回は75S3Bで試してみた

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<Collins 75S3B ロックグラスを片手に白熱灯の下で聴いていたい機械である>

75S3Bは受信機であるが、KWM-2とPTO(VFO)は同じである
従って、周波数カウンタにセットするオフセット周波数もKWM-2と同じである

接続は上面カバーを開けて、シャシに付いているVFO OUTPUT端子に接続する

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<Collins 75S3BのVFO出力に接続するだけてある>

実際に使ってみると、KWM-2と同様に違和感は無い
強いて言うと、重厚なCollinsだと直読型周波数カウンタの外装に拘りたいのである

直読型周波数カウンタの話はさておき
これも全く個人の主観である

CollinsのKWM-2もそうであるが、75S3Bも受信していて非常に心地よい音である
最近の無線機の受信音と異なり、BGMの替わりに聴いていても疲れないのである
DRAKEのR-4Aよりカッチリとした音質であるが、さりとてS/Nはとても良い
この辺りの音造りもさすがと思ってしまう

実際に手元に置いて置きたい、良い機械である
いつかはコリンズ様を手に入れたいと思わせる魔力が潜んでいる

 

Collins KWM-2 で直読型周波数カウンタを試してみる

件の直読型周波数カウンタCollins KWM-2で試してみたのである

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< Collins KWM-2に接続した 直読型周波数カウンタ>

KWM-2 のリアバネルのExternal VFO端子に内蔵VFOの発振出力が出力されているので、外部VFO端子からVFOの出力を取ってみたのである

今回の試験に辺り、KWM-2のVFOで新たに一つ学習することが出来た
KWM-2のLSB-USBのモード切替を行った場合、音声帯域分のオフセット分VFOの周波数が変化するのである
通常だとLSB・USBそれぞれのキャリア周波数毎に水晶発振子でSSB信号を生成する、その場合はLSB・USBのモードを切替えをと、直読ダイアルの位置が1.5KHz程左右にずれる
従ってKWM-2の場合はモードを切替えてもダイアルスケールは変わらない

但し直読表示の周波数カウンタの場合をKWM-2で使うためには、変調モードでの周波数オフセットの計算も必要となる

KWM-2のVFOの発振周波数は 約2.7MHz~2.5MHzでありVFO発振周波数が2.7MHzの時がダイアル上では一番低いダイアル位置となる

例えば、7.195MHzを送受信する場合は、VFO発振周波数は2.505MHzである
上の式から、 9.7MHz – 2.505MHz = 7.195MHz  となる
周波数カウンタで7MHzの受信周波数を直読する場合は、オフセット周波数の9.7MHzから測定周波数を減算する事で直読が出来る

KWM-2 でのオフセット周波数の関係式は代表的な周波数帯を表すと以下の通りである

•80m( 3.4MHz~ 3.6MHz)      6.1MHz – VFO発振周波数
•40m ( 7.0MHz~ 7.2MHz)     9.7MHz – VFO発振周波数
•20m (14.0MHz~14.2MHz ) 16.7MHz – VFO発振周波数
•15m (21.0MHz~21.2MHz)  23.6MHz – VFO発振周波数
•10m (28.4MHz~28.6MHz) 31.1MHz – VFO発振周波数

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<実際に受信周波数を表示してみた>

この例では以下通りとなる

・送受信周波数 3.556MHz

・VFO発振周波数 2.54356MHz

・周波数カウンタのオフセット周波数 6.09956MHz (LSB-MODE)

KWM-2の場合も 他の機種と同様SSBを受信してゼロイン後に表示周波数が受信周波数と同じになる様にカウンタ側でオフセット調整を行う
当然3.5MHz,7MHz,14MHz,21MHz,28MHzなどをバンドメモリにそれぞれオフセット周波数を登録し、バンド毎にカウンタのメモリの切替で送受信周波数の直読が可能となる

ビンテージマシンは周波数直読が便利ではあるが、流石にCollins辺りの機械となると外装もそれなりでないと釣り合わない様な気がするのは気のせいだろう
いつかは手に入れたいCollins のS-lineである