力技のオートアンテナチューナーである
<DAIWA CNA-2002>
昔懐かしいDAIWA製のオートアンテナチューナ CNA-2002である
このアンテナチューナはモーターで、πマッチ回路のバリコンを回転させる
アンテナ側のバリコンと送信機側のバリコンのギア比を変えてあり、1つのモータで同調を取っている
同調動作中VSWRの値を計測して、一定以下のポイントで同調動作は停止する
動作を見ていると中々楽しい
5W程度で同調が取れるので、目的の周波数でキャリアを出力する
左側のOPEボタンを押すと同調がスタートする
その間内部はモータの回転かる音して、バリコンが電動で回っている
当然、ギア比で2つのバリコンを交互に動かしているのだけなので、偶々同調ポイントが近くにあると同調は直ぐ終わるが、同調ポイントが過ぎた地点からだと一周期の回転となるので、同調には数分かかる
同調が取れたら回転が停止するので、その後は手動で右側の2つのファインチューニングで更に追い込んで終了となる
<2つの黒い箱がモータ駆動のバリコン>
<一つのモータでギア比を変えて2つのバリコンを駆動している>
自動同調している間は無線機のアンテナ負荷は当然の事ながら変化する
従って現代の無線機を出力をこのチューナに接続して自動同調させた場合、無線機側の保護機能で出力が落ちてしまい同調が出来ない
ビンテージマシンであれば難なく同調は可能である (とは言っても不整合分の電力は終段で吸収することななるが…)
このチューナ内蔵のダミーロードであるが、見た目でも100Wの連続負荷は厳しそうである
写真では少し焼けた感じがする抵抗器である、無線機側のファイナル調整をこのダミーロードで行った跡であろう
<少し焼けている内蔵の100Wダミ-ロード>
このアンテナチューナの仕様は、2.5KWPEPとなっており実際には1KW対応となる
繋がるアンテナは2系統で、100Wのダミーロードを内蔵している
電源は13.8Vで、自動チューニング機能が動作する
チューナをパスする切替えも装備している
私の家は狭小住宅であるため、ローバンドのフルサイズダイポールなんて無理である
従って適当な、ロングワイヤーを貼ってAH-4で同調している
現代のアンテナチューナはとても賢く、そして同調も瞬時である
KWの免許を受けている方々であれば、完璧に同調されたアンテナを使用している思う
このアンテナチューナは同調点から外れたバンドエッジでオンエアするには具合が良いかもしれないが、この自動機能であれば手でバリコンを調節した方が早いし確実でもある
しかしながら、この雰囲気と力技のオートチューニング機構はビンテージマシンに良く似合うのである