周波数を測定する信号は、局部発振信号である
このラジオも混合管に12BE6に使用しているので、12BE6のカソードから局部発振信号を取り出してみた
周波数カウンタとの間の配線容量もあるので、10pFのセラコンを直列にして配線容量の影響を少しでも減らす
接続箇所は12BE6の2番ピンである
<12BE6のカソードに仮付してみる>
取り敢えずは、仮付して動作の確認してみたが問題無し
熱収縮チューブを被せて絶縁を施して、シャシをケースに組み込む
<局発の信号の取出し>
このラジオは調整済みであるが、周波数カウンタを取り付けることで放送周波数と局部発振周波数の差を確認出来る
当然のことながら、Δfは455KHzで問題無しである
中波帯は520KHz~1550KHzの選局範囲、短波帯は3.750MHz~11.150MHzを確認
これまた当然であるがSSGで調整した範囲と同じである
周波数カウンタを使用して、中波帯を受信してみる
確かにデジタルの数字を合わせるだけで、選局出来るのは便利ではある
しかしカウンタなしでも通常の放送受信であれば、違和感はない
普通のラジオ放送ほ楽しむのであれば、周波数カウンタの必要性は感じない
短波帯を試してみた
短波帯の受信をする場合、周波数範囲が広いので周波数カウンタの威力は絶大である
放送波の周波数に周波数カウンタの数値を合わせるだけで選局が出来る
今時の受信機では当たり前のことであるが、50年前の5球スーパーラジオでこれが出来るのは凄いことである
しっかりしたアンテナさえあれば、短波放送受信は問題ない
7.195MHzのA3交信は問題無く受信出来る (但し19時以降は近接放送が混信する)
<5球スーパーラジオと周波数カウンタ>
但し、通信型受信機とは異なり、そのままではアマチュア無線の受信機として厳しい、以下の対応が必要であろう
- 選局は減速比が低いので、スプレットダイアルが必須
- 局発周波数の安定度が低いので、定電圧回路等の対策が必要
- SSB、SW受信のためにBFOの増設
まだまだ、このラジオで遊べそうである