直読型周波数カウンタの制作 活用編1

部品の調達と組立

今回の直読周波数カウンタで、特別な部品は無いのである
只、この部品は最初からバンドメモリの切替に利用を前提としていた
12接点のロータリSWである、なおこのロータリSWは使用接点数でストッパーを掛ける事によって8接点で使用している
このロータリSWの代わりに普通のボリームでも使用出来るが、バンド切替であるのでやっぱりロータリSWの方が使い勝手は良い
このロータリSWの端子に抵抗を取付て、クリック付き8接点VRとして今回は用いている
その他のスイッチ類も一般的なものである

IMGP5679

 

水晶発振器は安かったので、10個パック300円の表面実装タイプを使用した
常温で使用するので、ゲートタイムの補正機能があれば十分と考える

アンプ回路も、一般的な2SK141と2SC1815である

 

ケースは色々と考えたのであるが、私の加工技術が未熟であるため、金属パネルを綺麗に直線に切り抜きが出来ない
従って、今回は安易に100均のミニカー等のディスプレイケースを用いた
自分用であるため、周波数測定入力は2系統とし、スイッチで切り替えられる様にした
電源は、9VのACアダプタのコネクタを付けて対応している

IMGP5684

<FRONT >

IMGP5681

<REAR>

フリーハンド加工であるため超適当ではあるが、何となくそれっぽい雰囲気にはなった

IMGP5683

R-4Aの上に載せた、周波数カウンタである

思ったほど、違和感は無い(自分的に)

 

次に続く…

直読型周波数カウンタの制作 要素開発編4

とりあえずの、ファームウェア概要である

最近の機器の場合は、商品なり制作物の仕様の大半が、搭載されるファームウェアによって実現される
そして開発費用のかなりの部分がファームウェア開発費となっていると思う
ファームウェアの開発規模も昔に比較すると巨大なものとなっており、その生産性と品質の向上にトップエンジニアが日夜努力をしている

この直読型周波数カウンタについては、自分が自分のために開発しているファームウェアである
従って、自由に仕様が決められるのであり、ファームウェア検査も自分自信が行う甘々の検査である

で、前置きはともかく本題に入ろう

最初に動作モードは以下の3点である
1.通常計測モード
a.電源を投入するとこのモードとなる
b.入力信号の周波数を計測し、選択されたバンドメモリのオフセット周波数と計測周波数を演算して表示をする
c.バンドメモリの0-7で8メモリである

<バンドメモリ0はオフセット周波数は0Hzで、計測周波数がそのまま表示される>

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写真は、10MHzを入力

・バンドメモリ7番の オフセット周波数は-455KHz

・表示周波数は 10MHz – 0.455MHz = 9.555MHz

 

2.較正モード
a.Funcボタンを押しながら電源を投入するとこのモードとなる
b.バンドメモリのオフセット周波数は演算されない
c.計測した周波数を選択したバンドメモリにオフセット周波数として登録できる
d.電源OFFで解除

IMGP5677

写真は、10MHzを入力

・バンドメモリ7番の オフセット周波数は-455KHz だがオフセット演算はしない

・表示周波数は 10MHz

・ここでFuncボタンを押すと、バンドメモリ7番に表示している周波数がメモリされる

 

3.オフセット修正モード
a.Modeボタンを押しながら電源を投入するとこのモードとなる
b.通常計測モードと同等であるが、FuncボタンとModeボタンでオフセット周波数を5Hz単位で加減出来る
c.電源OFFで解除
*古い無線機や受信機では第一局発の水晶発振周波数がズレている事が多いのでこのモードで調整を行う想定である

IMGP5678

写真は、10MHzを入力

・バンドメモリ7番の オフセット周波数は-455KHz

・表示周波数は 10MHz – 0.455MHz = 9.555MHz

・ここでFunc/Modeボタンで、バンドメモリに記録されているオフセット周波数を5Hzステップで修正出来る

 

 

実際にファームウェアを実装してみると、4Kwordでのプログラミングは厳しいのである
コードの共通化や、コードの見直しを行い4Kwrodに押し込める(なんか大昔を思い出してしまうのである)
今風のエレガントなコードからかけ離れてしまったコードが残念である 自分の非力さを改めて思い知ったのであった

直読型周波数カウンタの制作 活用編1へ続く

E-TEK FR4

DRAKE R-4シリーズ用の直読周波数カウンタである

リアパネルのPreMiX出力の周波数をカウントして、オフセット分の周波数を差し引いて表示していると考えられる (画面から察すると100Hz単位表示か)

http://www.eham.net/data/classifieds/images/358051.jpg

R-4シリーズの1KHz直読のダイアルでも受信は十分実用なのであるが、私の所有しているR-4Aは若干PTC(VFO)の周波数が変動してしまうのである

(この辺は別途記載予定)

又、別な送信機から応答するためには、100Hz単位で直読出来る周波数カウンタがあると非常に便利ではある

当然この専用直読周波数カウンタも、コレクターズアイテム価格となっている

リーズナブルに入手出来るなら、R-4Aオーナとして欲しい一品である