FT-817NDを2年ほど使った感想

我が家ではとても珍しい新品購入機である
この機械は2年半ほど前に購入し、運用頻度は散発的であるが感想を書いてみたい

購入動機は単純で、5Wながら1.8MHz~430MHzまで一台で遊べるからであった
そして出張時に、密かにバッグに入れて出張先で遊べたらと言う下心もあったのである
出張時の密かな妄想は、出張時は夜まで色々と予定が入ってしまうことと、アンテナ等々の荷物を持ち運ぶのは中々厳しいので、結局叶っていない

まずは全体の操作感であるが、ツマミと押しボタン全体が小さいので、操作は固定機同様ではない
また、表示が小さいのでモービル専用機としても厳しいかも知れない(視力が良い人は別である)
機能自体は現代機であるので豊富である
そのアクセスが、ボタンとサブダイアルの組合せが多いので、暫く使っていないと忘れる事が多い
特に、リアのMコネクタとフロントのBNCの切替えは、私の場合結構使うので、この点が面倒ではある

IMGP6300

<FT-817ND 430MHz動作>

内蔵電池であるが、ニッケル水素の電池パック1400mAが付属している
この電池の充電についても、メニーでボタンとサブダイアルの操作が必要となる
単3×8本での乾電池の使用も出来るが、私みたいに偶にしか使用しない人は運用後、電池パックを外して置くのが良いと思う
内蔵電池での運用は以外と直ぐに電池切れとなるので予備電池の持参が必要と思う

13.8Vの電源で5Wの出力となる、私は後面のDCジャックにシガープラグを接続して使用している
電流は430MHzFM 5Wで2A程度である

モービル専用機としては、表示が小さいため少し厳しいかも知れない
しかし、一時的なクルマでの運用は手軽で快適である (停車時運用)
出来れば、小さめなマイクだと更によかったかも知れない、またスピーカマイクの方が便利そうである
電流量も少ないのでシガープラグでも十分に使えるし、モービルアンテナに繋げれば十分に実用になる
但し、HF帯のローバンド特に3.5MHz帯で5W+モービルアンテナでは苦しいと思う

固定運用では、全体がコンパクトであるので各ボタンとノブの間隔狭いが、慣れれば問題ない
音質は少し固めの音であり了解度は良い
出力が5Wなのは仕方ないがフルサイズのアンテナが使える環境だと、思いの外飛ぶのでびっくりである
やっぱり、ロケーションとアンテナの力は大きい

FT-817NDは使ってみると、コンパクトな筐体での可搬性が一番大きなメリットではないだろうか
U/Vでの5Wは以外と使えるし、アンテナが良ければHF帯でも遊べる
アイディア次第で色々と楽しめる機械だと思う

私は普段はダミーロードを付けて、簡易の信号発生器と送信モニタ機として使うことが多い

IMGP6298

<ダミーロード付き FT817NDは色々と便利>

FT-817ND 数少ない新品購入機

新品購入しないと、メーカさんや販売店さんの活性化につながらない、やっばりお布施は不可欠である
メーカさんには是非新品で購入したくなる商品を沢山開発して欲しいのである (古い粗大ゴ○を処分しろとは言わないで下さい)

私は約2年前にFT-817NDを新品で購入させて頂いた
理由は、”欲しかった”からである
”欲しかった”をもう少し掘り下げると、小さな筐体で1.9MHz~430MHz帯までオールモードで送受信出来ることである そして出力5Wは私的には必要十分であったのである
それと、我が家では唯一の新スプリアス対応機でもある

IMGP5868

<TS-700GⅡとFT-817ND>

FT-817無印が発売されてから10数年経過しているが、この手の機器で10年以上継続販売出来ていることも、素晴らしいことである
メーカさんには、半導体屋さんから’この部品が製造中止なります、最終ロットは○○月まで確定頂き発注単位は○千個’です とかのプレッシャーも入ったのであろうと想像する
部品在庫のプレッシャーの中で販売継続しているメーカさんには頭が下がるのである

さてFT-817NDであるが、最初の目論見は出張の時にカバンに入れて出張先で遊ぶことであったが、夜しか遊べないので結局3.5MHz帯かU/Vになってしまう、結果として数回出張のお供になっただけである
BC帯の受信ならスマホのラジコの方が遥かに具合が良いし、ホテルに戻る頃は短波の海外放送も大体終わっている
で、その時間帯に付属ホイップアンテナでU/Vを聞いても殆どスカスカ状態なのである
気合を入れて、八木やヘンテナ位分解して持っていけば良いじゃんと言われるが、出張なので荷物は増やせない

その昔、ハンディ機と言うかショルダーバック機であった中古TR-2200に、単3乾電池を8本をぶち込んで良く電車のデッキから遊んだものであった (高校生には、あっと言う間に無くなる電池代だけでも大変な金額であったが...)
あの頃は、空きが無いくらいに混んでいたが、夜でも話し相手は沢山いたのであった
寂しい限りである それはさておき…

後は数回、お仲間でのバーベキュー大会でワイヤアンテナで遊んだ位である
これはこれで、5W+ワイヤアンテナは馬鹿にできないであるが...

じゃぁ、使わないんだったら くれ!! なんて言ってはいけないのである
このFT-817NDは古い機械達を動かすときに、モニタ機として大変重宝しているのである
従って、私のFT-817NDのBNC端子には殆どダミーロードが繋がっている
電池でも動作するし、まだ販売継続中の現役機である 信頼性は抜群である
ビンテージマシンが増えてくると、このFT-817の利便性が活きて来るのである

只一点だけ.... 筐体とのアンバランスなマイクは頂けない
メーカさんの色々な都合はあると思うが、コンパクトなマイクにして欲しかったのである

IMGP5869