大先輩の著書
私の師匠こと矢花氏が執筆された書籍が販売された.その名も「現代版 真空管入門」早速購入したものが届いた.表紙カバーには紅く光るフィラメントの写真が掲載されている.
![表紙カバーには紅く光るフィラメントの写真](https://detector.xsrv.jp/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1804-2.jpg)
章立て
内容は6つの章で構成され,第1章は「真空管の歴史とその動作」.第2章は「真空管の電源と低周波増幅」.第3章は「製作に必要な道具」.第4章は「単同調受信機」.第5章は「スーパーヘテロダイン受信機」.第六章は「送信機」となっている.さらに巻頭には「写真で見る真空管ミュージアム」として懐かしい真空管が掲載されている.ここで掲載されている真空管は,6D6など小さな頃に道端に捨てられていたラジオに付いた懐かしいものが多い.
![第一章の真空管の歴史とその動作の一部](https://detector.xsrv.jp/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1807.jpg)
![](https://detector.xsrv.jp/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1806.jpg)
分かりやすく整理された内容
真空管の原理と基本的な動作が分かりやすく解説されている.昔に読んだ教科書の類いとは異なり,実際に使う立場で記されておりとても分かりやすいと思う.実際に大先輩が製作されたアンプ/受信機/送信機をベースにその回路の動作が解説されている.
単なる製作ではなくプリティブな回路を解説しているので,分かったつもりの回路構成を改めて勉強することができる.
![コイルのQについて解説](https://detector.xsrv.jp/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1810.jpg)
![大先輩が製作したHiFiアンプ
42の3結でとても素晴らしい音質](https://detector.xsrv.jp/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1809.jpg)
42の3結でとても素晴らしい音質
![18Vで動作する再生受信機](https://detector.xsrv.jp/wp-content/uploads/2022/04/IMG_1812.jpg)
現代こそ基本回路を復習したい
現在の回路は集積度が高く,さらにデジタル化が進みその内容はブラックボックスになっている.本書では基本的な回路や構成部品を具体的に解説しているので,LC回路の考え方などを改めて知ることができと思う.現代こそ振り返りたい技術がここに記されていると思うのである.ぜひとも手に取って見て欲しい.