この資料は、1969年発行の‘SSBハンドブック’である
その頃のSSB機の製作記事等を纏めたものであるが、とても勉強になる
<CQ出版 1969年発行 SSBハンドブック>
当時はAMからSSBへの移行期と思われ、自作機でSSBへの以降をチャレンジされた諸先輩方の知見を勉強するにはとても良い資料である
無線工学A等の教科書にも解説はされているが、理論だけでは無く実際の回路実装などの工夫が素晴らしい
この当時は、大学の研究室や大手メーカでないとシンクロスコープやSG等の測定器は使える人は少なかったと思うが、諸先輩方は色々な工夫とノウハウでモノにしていたと思う
又、今更ながら勉強となるのはSSB信号の電力測定であった
一定のAF信号をマイクコネクタから入力し、その出力を測れば飽和電力は測定出来る
この場合は結局CW出力を測る事と同じではある
AF信号発生器の替わりに、口笛で代用出来ますとの記述があったりするが、私の口笛は技量不足である
<SSBの電力測定解説記事>
実装の尖頭電力の測り方やその意味の解説があり、尖頭電力とALCの関係などの解説もされている
この辺りの解説資料は、今では殆ど見かけることは無い
<2トーン波形の解説記事>
普段のオペレーションでは何も考える必要は無く快適に操作が出来る様になっている
けれど、たまには原点について考えて見るのも楽しいと思う
その時に役立つのは、諸先輩の知見であり、古い書籍だったりする