PICのソフトウェア開発環境

PICのソフトウェア開発環境は、Microchip社から無料で提供されている
MPLABXを使用するのが一般的かと思う

MPLABX
この開発環境は、エディターからアセンブラ・リンカ・シュミレータ(デバッガ)を含んだ統合環境である。
特に、素晴らしいと感じるのはPICのシュミレータである
このシュミレータは、PIC自体が無くても、PICのプラグラムを走らせる事が出来る
PICの動作については、このシュミレータで検証する事ができる
また、このシュミレータはC言語やアセンプラで使用している、変数や各ラベルに対応しているので、デバッグも効率的であり、各IOピンの状態も画面でウォッチ出来る
只、開発環境自体の機能が豊富であるがゆえに、慣れるまで操作には戸惑う事があるかも知れない
これについては’習うより慣れろ’で操作を覚えるしかない

更にPICKIT3を使う事で、PIC自体へのプログラム書込と、回路に組み込んだ状態でのデバッグが可能となる
(回路に組み込んだ状態での、プログラム書込とデバッグについては、ISCPと呼ばれる回路での仕組みが必要)
PICKITについては数千円で入手出来るし、文献や情報も沢山あるので、PICでプログラミングを検討している方は入手すべきアイテムである

何らかのシステムに組込んで使用する、マイクロコントローラではデバッグが特に肝となる
場合によっては、回路そのものの動作チェックまで、マイクロコントローラでプログラムする可能性もある
目的のソフトを作成する前に、システムで使用する各要素のデバッグを完了させないと、少しコードサイズが大きくなって来ると、混乱してしまう事もある

マイクロコントローラを選定する要素としてデバッグの効率性は重要なポイントである
それなり投資が出来る人(会社)は、ICE(in-circuit emulator)の利用やメーカサポートが重要であるが
少額で、評価や開発を行いたい人には、MPLABXは魅力的である