FORMAC 80CH 10m改造機 その1

その昔、流行った11m機の改造機である
これも数年前に、不動品を頂いたモノを弄ったものである
頂いた時には10m改造されており、ファナルとドライバ交換でとりあえずOKとなった機械であった

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<頂いたA3 5W送信機 テストでは問題なさそうである>

この機械はPLL機で、PLL IC はNPC(セイコーNPC)のPLL02Aである
このPLL02Aは芸術的なセンスで作られており、このICを設計した人は偉人だと思う
PLLの基準信号の10.24MHzの利用技術がとても重要な肝である
逓倍した20.48MHzを上手く利用して40CHの信号を作り上げているのである

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<PLL 02A の代表的な使用例>

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<元祖NPC PLL02A>

このFORMAC 80はこの例を踏襲している周波数構成であり上記の10.24MHzを2逓倍した20.48MHzを切って、替わり21.5MHzの信号を加えると28MHzへの対応となる

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<必殺改造基板である これは元々付いていたもので20.48の替わりに21.05MHzを注入>

当然、PLL02Aを含めた送信系統図用意して28MHz帯以外へのオフバンドしないことを理論的に説明出来れば、TSSの保証認定は下りると思う

ジャンク品を頂いて、とりあえずは直してみたもののTSSへの保証認定が面倒でそのままになっている機械である この機械もとりあえず動くまでに色々とあったので、思い出しながら続きを書きたいと思う

変更申請が通ったら、派手なヘリカルホイップとこの機械を70年代のケンメリスカイラインに載せて走って見たい

完璧に70年代スタイルそのものである

 

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UNICOM UX-502 だと思うのであるが…

我が家のその辺に転がっている無線機である
多分1970年代の終わり頃の無線機と思われる10mFM機である
同時は145MHz帯は混み合っていて、433MHz帯に上がるか、51MHz帯か29MHz帯に下りるかの話題が多かった
アンテナが小さく済むことと145/433のデュアルバンド機が登場して433MHz帯とデュアル運用がメジャーとなった
それでも喧騒を嫌いメジャーな145/433MHz帯から29MHzに下りてQRVしている人も多かった
モービル運用だと29MHz帯はフェージングが柔らかく具合が良いと言う触れ込みで有った
現在でも29MHz帯FMの愛好者は以外と多い

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<UNICOM UX-502 と思われる10mFM機>

これは以前にOMさんから頂いたモノで、頂いた当初はフロントパネルがバラバラで
ダイアルは40CHのBCDエンコーダで、エンコーダと基板の間が折れていた
多分何らかの衝撃が加えられて、それを修理しようとしたのであろう
又、ファイナルが飛んで出力は殆ど出ないのであった

一応修復にチャレンジしてのであるが、40CHのエンコーダ内部の接点不良までは修復叶わずであった
PLLへの信号は修復出来たので、送受信は問題無い
但し、チャンネル表示の10の桁だけ表示不良である
部品が手に入らない以上、残念であるがこのまま使用するしかない

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<10の桁が表示不良なのは残念>

この機械は、数値表示と周波数が一致していない
表示される数値はチャンネル番号だそうである???
20と表示の場合29.30MHzなので、表示に10を足すと実際の周波数となる
もしかすると、ダイオード設定の技があるかもしれない
(誰かこの機械の回路図をお持ちの方いらっしゃいませんか?)

表示を除いて一通り動作はOKで、終段は2SC2509の10Wである
修理したのは良いが、変更申請をするのにこの機械はJARLの認定機種から外れてしまっている

TSSの保証認定を頂く為に、送信系統図を書かねばならない
当然の事ながらマイナー機種なのでマニュアルや資料は見つけられないのであった

回路を辿って、送信系統図を書けば良いのだが、PLL関係の所はオフバンドしない事を証明出来ないと通らなさそうである
面倒なので未だ送信系統図は手付かずで、変更申請は出せないのである
本当にその辺に転がっているだけの使えない機械である

11m機の貰いものもあり28.305MHz改造済みである、それと一緒に送信系統図を作成したいと思っている

いつになることやら