ダミーロードのリターンロス を測ってみる

折角リターンロスブリッジをお借りしたので、まずはダミーロードの測定である
このブリッジは測定周波数200MHzMAXと記載されているので200MHz以上は誤差を含むと思われる

SSGの出力を-20dBとして、測定端子オープン時の電力値をスペアナの0dB基準点に合わせる
私のスペアナはTG(TrackingGenerator)なんて高級な機能は無いので、スペアナのピークホールド機能とSSGのマニュアルスイープである
時間はかかるが、十分である

まず標準ダミーロードでの特性を測ってみた

IMGP6261

<普段の標準ダミーロード RL40dB>
50MHz以下はリターンロス40dB程度である
250MHz付近で、リターンロス32dB程度である

IMGP6260
<写真の中点が250MHzである 必殺SSGのマニュアルスイープである>

次に一般に販売されているダミーロードを測ってみる

IMGP6263

<普通のそこら辺に転がっている、ダミーロード>

50MHz以下はリターンロス32dB程度である
250MHz付近で、リターンロス27dB程度である

430MHzでも十分な性能である、これからもガンガンと電気を熱に変換してもらうのである

IMGP6262
<写真の中点が250MHz>

ダミーロードも弄ると、色々な特性が有って楽しいのである

またSSGが一台あると遊びの幅が広がりるのである、この手の遊びにはオオスメの一品である

SWR計 の動作チェック用 75Ω,100Ω,150Ω ダミーロード

SWR計の動作チェッカー

SWRを測るのには色々と方法があるが、やっぱり市販で売られているSWR計は安くて便利である
私の場合はアンテナがとてもプアなので、電波を出す際にはSWR計で都度確認している

この便利なSWR計であるが、時に誤差が気になることがあるのである
誤差とは言っても、SWRのコンマ以下の値とか1付近の値ではない
1.5とか2とか前後の値である

SWR計のアンテナ端子に、50Ωのダミーロードを接続して送信すると、値は1前後になる筈である
75Ωのダミーロードを接続して送信すると、値は1.5前後になる筈である
100Ωのダミーロードを接続して送信すると、値は2.0前後になる筈である

で、確認用に作ったチェッカーが以下の写真である

IMGP5707

 

IMGP5708

単にピンプラグに抵抗を付けただけのモノである
1W位の電力で、偶にSWR計をチェックしてみるのであるが概ね良好である

IMGP5709

 

老婆心ながら、市販で売られているSWR計のSWR値は目安と考えるべきある
1.5以下なら ‘良’ と判断するが吉であろう

ちなみに VSWR 1.5 =リターンロス=13.98dB 電力反射係数 0.039
VSWR 1.4 =リターンロス=15.56dB 電力反射係数 0.027
VSWR 1.3 =リターンロス=17.69dB 電力反射係数 0.017
VSWR 1.2 =リターンロス=20.83dB 電力反射係数 0.008
VSWR 1.1 =リターンロス=26.44dB 電力反射係数 0.002

この辺になると誤差の範囲だと考えてしまうのである

なお厳密なSWRの計測は相応の測定器が必要である