グリッドディップメータ DELICA HAMBAND DIP METER

以前に、ディップメータのことを簡単に記載したのであるが、もう少し詳細な内容を記載する

このディップメータは、矢花氏が友人の遺品整理の時に発掘したものを、私が無理矢理、譲ってもらったものである

メーカは三田無線/DELICA製で、製造は1965年位であろうか

測定範囲は、A-Eまで5個のコイルで以下の通りである

A 52MHz-150MHz     B 20MHz-58MHz    C 8.3MHz-24MHz

D 3.1MHz-8.8MHz     E 1.3MHz-3.5MHz

IMGP5645

(コイルAとコイルEは残念ながら欠品だったため、自分で巻いたものである)

スケールの詳細はコイル毎にスケーリングされており、比較的見やすい

IMGP5646

(コイルEのスケーリングは自分で行ったものである、もしかして、当初コイルEはオプションだったのかもしれない)

 

メータは入手時には不動だったので、矢花氏のご好意で手持ちのメータに換装してある

IMGP5643

側面は以下の写真の通りで、OFF-ON-MOD切替と発振出力調整そしてPHONE端子となっている

IMGP5644

 

回路は以下の通りである

DIPMETER回路図

グリッドディップ・メーターの使い方

万能測定器グリッドディップ・メーターの徹底的活用法

茨木 悟氏 より引用

グリッドディップメータの応用は幅広い

是非、三田無線の創始者である茨木 悟氏の徹底活用法をご覧頂きたいと思う

所謂、枯れた技術ではあろう、しかしその理論と原理原則は今でも大切なことである

文化遺産でもあり、現役の測定器でもあるこのディップメータは今後も大切に使い続けたい